【プレミア12】侍ジャパン、いよいよ日韓決勝戦 會澤は前夜の「最大の収穫」を生かせるか

侍ジャパンの広島・會澤翼【写真:荒川祐史】
侍ジャパンの広島・會澤翼【写真:荒川祐史】

2日連続の日韓戦、前夜の試合の収穫は「捕手の會澤が色々試せたこと」

 野球日本代表「侍ジャパン」は17日、「第2回 WBSC プレミア12」で韓国との決勝戦(テレビ朝日系列で放送、ゲスト解説:上原浩治、秋山翔吾)に臨む。日本は16日のスーパーラウンドでも韓国と対戦し、10-8で勝利。投手陣が8失点を喫したが、この試合はいわば決勝の“前哨戦”だった。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、昨季まで2年間はヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は「最大の収穫は捕手の會澤が色々試せたこと」と振り返り、決勝戦へ向けて準備は整ったと分析した。

 日本は3回に一挙6点を勝ち越しながら、先発の岸が4回に5失点。終わってみれば2点差での“辛勝”となったものの、野口氏は日本にとっては得るものの多い一戦だったと振り返る。

「最大の収穫は、會澤が制球力のあるピッチャーと組んでいろいろと試せたことですね。それをデータとして残せたというのが非常に大きな収穫じゃないかなと。こういう球種をこういう使い方すると打つな、こうしたら抑えられるな、と。そこを見ながらやっていた。普段の會澤だったらこういうことはしない、という配球がいくつかあったので、試してるなとすぐに感じました。韓国はスタメンを落としていたとはいえ、途中からイ・ジョンフやキム・ヒョンスも出てきましたし、チーム全体として考えれば、データ収集としては非常に有意義な試合になったのではないでしょうか」

 もちろん、侍ジャパンはここまでチームとして韓国のデータを取ってきていたはず。ただ、捕手が実際にホームプレートの後ろに座って感じるものは貴重だという。そして、本来であれば、あらかじめ持っているデータを一発勝負の対戦の中でも確認していくことになるが、今大会ではそれを事前に試すことができた。

「捕手として人から伝え聞くのと、自分が肌で感じるのでは大きな違いがあります」

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