バーランダーとコール 甲乙つけがたかったサイ・ヤング賞争い、2投手の違いは…
WARではサイトによってポイントが分かれるほどの僅差
セイバーメトリクスによる総合評価WAR(Wins Above Replacement)ではどうだろうか。WARは、その選手が代替可能な選手に比べてどれくらい勝利を生み出すかの指標。攻撃、守備、投球面のあらゆる数字を加味して複雑な計算式で算出する。
米データサイト「Baseball Reference」によれば、バーランダーが7.8、コールが6.9。しかしもう一つのデータサイト「FANGRAPHS」によればコールが7.4、バーランダーが6.4。最新のデータ分析でも、サイトによって評価が分かれるほどの僅差だった。
強いて両投手で差がついたデータを挙げるとするならば、イニング数に加えて、
完投、完封
バーランダー2完投1完封(うち1度ノーヒットノーラン) コールどちらも0
WHIP(1イニング当たりに安打と四球で許した走者数)
バーランダー0.80 コール0.90
被打率
バーランダー.172 コール.186
前述のようにサイ・ヤング賞は、記者投票によって決まる。ゲリット・コールは今オフFAとなった。来季はアストロズ以外のチームでバーランダーらと争うことになる。
(広尾晃 / Koh Hiroo)