ハム西川が来オフにも「夢」のメジャー挑戦 吉村GMは「現時点では決まってない」
海外FA権取得を待たずにメジャー挑戦を希望、きっかけは「一番は翔平の存在」
日本ハムの西川遥輝外野手が27日、札幌の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の年俸2億円(金額は推定)でサインした。来季が2年契約の2年目となる。終了後の記者会見では、来オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー挑戦する意志があることを表明。球団がポスティングシステムの利用を容認する必要があるが、吉村GMは「チームの状態もある」として、「現時点では決まってない」と話した。
球団との交渉を終えた西川は、来季取得予定のFAについて質問されると「3年前に自分の夢について『追いかけています』という話をして、わがままですけど、アメリカの話もさせてもらって。僕の成績次第なんでね」と明かし、「(行くのは)早ければ早いほど良かったですけど。海外FAまでは長いので」と話した。海外FA権取得を待たず、ポスティングシステムで海を渡ることを望んでいるという。
メジャーを意識したきっかけについて「優勝した時。キャンプしている環境だったり、一番は(大谷)翔平の存在」とも語った西川。「夢ですから、俺の夢物語」「もっと上でやりたいという話じゃない。ああいう環境でやってみたい」と熱い思いを吐露した。
ポスティングシステムを利用するためには、球団の容認が必要となる。吉村GMは「(ポスティングの話は)今日どうこうじゃない。来年、2年契約が切れて国内FAを取得するので選択肢としてある」と話した上で、来オフに送り出すかについては「それは状態による。チームの状態もあるし、本人のためになるかどうか。(ポスティングするかどうかは)現時点では決まっていない」と話すにとどめた。
西川は9年目の今季、142試合出場で打率.288、5本塁打、41打点、19盗塁をマーク。3度の盗塁王に輝くなど、通算245盗塁を記録し、ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞を3度受賞している。来季からは主将を務めることがこの日、発表されていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)