パ・リーグ内野安打ランキングが面白い ハム西川がトップも比率は鷹の韋駄天
全安打の1/3以上が内野安打という選手も存在
次に、今季のパ・リーグ所属選手の中で100打席以上に立った選手たちのうち、内野安打比率がトップ10に入った面々と、それに関連する各種成績を紹介していきたい。
1位 周東佑京内野手(ソフトバンク)
102打数20安打 内野安打7本 バント安打2本 内野安打比率35.0%
2位 中島卓也内野手(日本ハム)
291打数64安打 内野安打19本 バント安打3本 内野安打比率29.7%
3位 中村晃外野手(ソフトバンク)
139打数34安打 内野安打8本 バント安打0本 内野安打比率23.5%
4位 牧原大成内野手(ソフトバンク)
409打数99安打 内野安打22本 バント安打6本 内野安打比率22.2%
5位 西川遥輝外野手(日本ハム)
548打数158安打 内野安打31本 バント安打6本 内野安打比率19.6%
6位 源田壮亮内野手(西武)
540打数148安打 内野安打28本 バント安打2本 内野安打比率18.9%
7位 安達了一内野手(オリックス)
155打数43安打 内野安打8本 バント安打2本 内野安打比率18.6%
8位 金子侑司外野手(西武)
463打数116安打 内野安打21本 バント安打2本 内野安打比率18.10%
9位 辰己涼介外野手(楽天)
314打数72安打 内野安打13本 バント安打3本 内野安打比率18.05%
10位 田中賢介内野手(日本ハム)
153打数39安打 内野安打7本 バント安打0本 内野安打比率17.9%
抜群の脚力を買われて「侍ジャパン」にも選出された周東が、打者としてもその俊足ぶりを存分に発揮。全安打の実に1/3以上が内野安打という数字を残し、一軍の舞台でも自身の持ち味を見せつけた。2位の中島もカット打法と俊足を活かした打撃を以前から得意としており、この位置に来たのも納得といったところか。
3位の中村晃は実働9年間で通算40盗塁と、さほど積極的に盗塁を試みるタイプではない。だが、2015年にはリーグ2位となる24本の内野安打を記録するなど、盗塁は少ないが内野安打は多いというタイプの選手だ。4位以下の面々を見てみても、多くの盗塁を稼いでいる俊足の選手や、二遊間や外野手としての広い守備範囲を誇る選手が多いのが特徴的だ。
年齢的にも若手、または中堅と、脚力の面でもまだまだこれからという選手が多くランクインする中で、10位には今季限りで現役を退いた田中賢がランクイン。NPB通算203盗塁を記録し、二塁手としても広い守備範囲を誇った脚力は、現役ラストイヤーにおいてもその威力を発揮し続けていた。