二刀流・大谷の最適な起用法は? 元GMと記者が激論「最も重要なことは…」
来季は二刀流復活、名物記者のヘイマン氏は「日曜日だけ登板するのがいい」も…
メジャー3年目の来季、二刀流の復活を目指すエンゼルスの大谷翔平投手。球界屈指のアイデアマンでもある名将ジョー・マドン監督が就任し、その起用法にも大きな注目が集まるが、MLB公式サイトでは「トミー・ジョン手術から復帰する、先発、救援、打撃もできるショウヘイ・オオタニの最高の起用法は何でしょうか?」とのテーマで議論が行われている。
MLB公式サイトのスタジオで大谷についてのトークを展開したのは、前メッツGMで現在はアスレチックスのシニア・アドバイザーを務めるサンディ・アルダーソン氏とMLBネットワークの名物記者ジョン・ヘイマン氏。アルダーソン氏は初めに「彼の登板頻度やイニング数については、いくつかのことを考慮しなければなりません」と、3つのポイントを挙げた。
1つ目に挙げたのは、大谷が日本時代も週1日より多く登板することに慣れていなかったこと。2つ目は怪我から復帰するということ。3つ目は他の先発投手への影響だ。「怪我を考慮しながらイニング数を最大化し、他の先発投手の大きな妨げにならないようにすることが望ましいでしょう」と、バランスよく起用することを進言した。
アルダーソン氏の意見にヘイマン氏は「日曜日だけ登板するのがいいと思います。日本でもそれが彼のルーティンでした」と返答。「彼は素晴らしい打者であり、素晴らしい投手です。彼の能力を最大限活用したいでしょう。日曜日だけ先発し、34先発登板ではなく26先発登板とすれば、イニング数も抑えることができます」と具体的な起用法を提案している。
ヘイマン氏の提案を受けて「最も重要なことの1つはシンプルにすることです。可能な限りシンプルにするのです」とまとめたアルダーソン氏。最後には「他の先発投手や選手に悪影響がある可能性があります。彼がラインナップに入ったり入らなかったり、ローテーションに入ったり入らなかったり。覚えておくべきことはシンプルにすることだと思います」と話し、先発投手は中4日での登板が常識となっているメジャーで変則的な起用は避けるべきだとした。
マドン新監督は常識にとらわれずに多彩な戦術を駆使する名将。大谷をどのように起用するかに注目が集まる。
(Full-Count編集部)