セパ両リーグで走者を出しにくかった投手は誰? 投手指標から見るNO1投手は…
セは大野雄、今永の左腕が上位、西や石川もまずまず
○セ・リーグ
1 大野雄大(中)0.98(177.2回132被安打43与四球)
2 今永昇太(De)1.08(170回128被安打56与四球)
3 西勇輝(神)1.13(172.1回159被安打36与四球)
4 石川雅規(ヤ)1.15(124.1回117被安打26与四球)
5 山口俊(巨)1.16(170回137被安打60与四球)
6 柳裕也(中)1.19(170.2回165被安打38与四球)
7 ジョンソン(広)1.21(156.2回132被安打58与四球)
8 大瀬良大地(広)1.22(173.1回176被安打35与四球)
9 菅野智之(巨)1.247(136.1回138被安打32与四球)
10 九里亜蓮(広)1.254(118回107被安打41与四球)
1位と2位は左腕だった。中日の大野雄は最優秀防御率のタイトルを獲得し、被打率.206は100イニング以上投げた投手でリーグ1位。DeNA今永はリーグ2位の.210だった。
3位の阪神、西は奪三振が少なく打たせて取るタイプの投手だが、与四球は少ない。4位のヤクルト石川も同じタイプだ。100イニング以上投げて、WHIPが悪かったのは阪神ガルシアで1.57。103.2回で123被安打と被安打が多い。
WHIPは一時期MLBでも重視されたが、その後、セイバーメトリクスの研究者、ボロス・マクラッケンによって「被安打は投手の実力に関係がない」という有力な説が唱えられたこともあり、評価は限定的になっている。しかし「走者を出さない」ことは投手にとって重要なことであり、今も一定の意味があるといえるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)