DeNA関根、メキシコWLで打率3割超え 学んだことは「自分がどう準備するか」

「球団に恩返しできるように、しっかり結果を残したい」

「転がしたら(内野の間を)早く抜けてくれますし、ヒットゾーンが広がっている。すごく警戒されている分、ゴロやライナーが抜けやすくなっているので、そこはうまく生かしたいなと思っています」。内野の守備位置を確認した上で、どういうバッティングがより効果的かを意識しており、それが打率上昇にもつながっている。

 し烈な外国人争いに勝ってつかんだ打率3割到達でもあった。同リーグでは前期は外国人枠は8人だが、後期は2人減って6人となる。元メジャー組も含め、先発投手やセットアッパー、クリーンアップを打つ強打者らが助っ人として名を連ねる中、「(6人枠に)ギリギリ残れるか残れないか」と話していた関根だが、後期リーグでも俊足を生かして1番打者として結果を積み重ね、定位置を死守している。

 この日の相手は、同じDeNAでプレーする濱矢廣大投手が所属するマサトラン。濱矢は現在、調整のため出場選手登録を外れており、遠征には帯同せず。約1カ月ぶりの再会はならなかったが、関根は「濱矢さんとは(メキシコでは)もう会えないので残念だが、お互い結果を残して日本に帰れるように頑張りたい。こうやって球団がいろいろ手配してくれたことでメキシコでプレーできているので、球団に恩返しできるように、しっかり結果を残したい」と、感謝の言葉を口にする。

 メキシコでのプレーは残り約1か月。今後も初対戦となる投手との対戦が続くが、「こっちで学んだことは、自分がどう準備するかということ。素振り、スイングがうまくいっている時は数字も出ていますし、自分の中の準備をしっかりやり切って試合を迎えたら、知らない投手でも対応できるかなという感覚にはなってきている」と、手応えを口にする関根。「これからもカード毎に数字を上げていって、次は.315を越えられるように頑張りたい」と、異国の地でさらなる飛躍を目指していく。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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