秋山は「最も多才な選手」菊池は打撃に「疑問」 米移籍情報サイトが動向を予想
左のパワーヒッターを求める球団には「ツツゴウが最適」
今オフは西武の秋山翔吾外野手が海外FA権を行使し、また巨人の山口俊投手、広島の菊池涼介内野手、DeNAの筒香嘉智外野手はポスティングシステムを利用し、それぞれメジャーリーグに挑戦することになった。
それぞれが四者四様といえる、メジャーを志す4選手たち。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、この4選手の動向を予想。「NPBから海を渡る可能性がある選手の中で、最大の保証を得る選手を予想する」とする記事を掲載した。
まず、筒香について、だ。左のパワーヒッターを求めている球団にとって「ツツゴウが最適」とし「2014年から、ベイスターズでプレーしている間に年平均30.83本のHRを放っている。2016年と2018年には38本と44本を放っている」と筒香の実績を紹介した。
守備面の不安を指摘されている筒香だが、「彼の守備は決して酷いわけではないが、素晴らしいというわけでもない」とし及第点。ただ、ポスティング費用も必要なため「球団は複数年契約、及び高額の保証、そしてポスティング費用を約束することに慎重になるのかもしれない」としている。
32歳のベテランである山口俊については「90マイル程の直球を投げ、彼の変化球の主な武器はフォークボールである。それは確かに魅力的な性質ではないが、彼には豊富な経験がある」と紹介している。
守備の名手として知られる菊池涼は、二塁手を探している球団にとって「ピッタリ合う可能性がある」とする「トレード・ルーマーズ」。7年連続でゴールデングラブ賞に輝いた守備力は高く評価される一方で、打撃力に関しては「絶えず疑問の声もある」と指摘している。
また、西岡剛、川崎宗則という日本人選手を前例に出し「ツヨシ・ニシオカとムネノリ・カワサキは以前NPBでGG賞を獲得した内野手だったが、彼らはMLBの投手に対応できる能力を備えていなかったことを示してしまった。当時を覚えている人たち(MLBフロントオフィス)は完全に敬遠してしまう可能性もある」と消極的になる可能性があるとしている。
4人のうち、ただ1人、FAでメジャーに挑戦する秋山翔吾については「今オフに海を越えてやってくることが予想される選手で恐らく最も多才な選手だ」と評価。今オフのFAトップ50人にNPB選手としてただ1人ランクインしており、数々の実績を残してきている。
一方で「2つの問題がある」とも。その1つが年齢。現在31歳の秋山は「中堅手としては幾分高年齢である」。そして、侍ジャパンの活動中に負った右足の骨折だ。大きな故障ではないものの、「トレード・ルーマーズ」では「MLB球団と契約するためには、健康であることを示す必要がある」と指摘されている。
「彼らの中の何人かは、今オフに渡米しない可能性も確かにある。しかし、彼らはそれぞれ、誰もが欲しがるような才能を示しているようである」とする「トレード・ルーマーズ」。果たしてMLB球団との契約を勝ち取り、メジャー挑戦の夢を現実のものにできるのは誰だろうか。
(Full-Count編集部)