鷹・周東の評価を押し上げた“いいところ査定” 三笠GM「場面の重み付けの評価もある」
今季102試合に出場し、打率.196ながらもチームトップの25盗塁を決めた周東
ソフトバンクの周東佑京内野手が3日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1400万円アップの2000万円で契約を更改した。今季の600万円から3.3倍となる大幅アップに「自分が思っているよりもいい評価、高かったので嬉しかった。自分が思っている以上に評価していただいた」と表情を緩めた(金額は推定)。
今季102試合に出場し、打率は.196だったものの、チームトップの25盗塁を決めた周東。大幅アップとなった評価について、契約更改交渉後に三笠杉彦GMがコメントした。
「成績的にも25個盗塁をできているし、守備固めとしても試合に出ている。盗塁であったり成績も出ている。あとはインパクトのあるプレーもして日本一に貢献したということで大幅アップになった。後半にメンバーが揃ってからはスペシャリスト的な起用になったが、前半戦はスタメンでも出て、マルチな働きにも意味があった」
周東自身は「(評価は)ほぼ足についてでした」と語ったものの、三笠GMによれば、もちろん走塁面への評価も高かったが、内野と外野でマルチにプレーした守備面や、怪我人が続出した際にはスタメンとしてチームに貢献した部分に対しても評価したという。
ただ、やはり試合終盤の重要な場面で数多く盗塁を決めた点には査定面でもプラスに働いたようで、三笠GMは「いいところでの盗塁というのは大きかった。場面の重み付けをしない評価基準、公式記録的な査定基準もある。査定担当が見ている中で場面の重み付けによっての評価もあり、それをセットで評価している。いいところ度合いでも評価している」と語った。
今季の600万円から3.3倍の2000万円で契約を更改した周東。大幅アップの背景には重要な局面で盗塁を決めたところが高く評価された側面もあった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)