鷹はバレンティンをどう使うのか? 他球団の脅威となる起用パターンを予想
グラシアルが様々なポジションをこなせ、様々な起用を考えられる
パターン2と3はベテランの内川聖一、松田宣浩に代わってグラシアルを一塁手ないし三塁手で起用する布陣。内川、松田宣の状態に応じて選手を入れ替えられる。左翼にバレンティンが入り、右翼には中村晃や上林誠知が入る。パターン1よりも守備面での不安は少なくなる。
○パターン4
捕 甲斐拓也
一 内川聖一or中村晃
二 牧原大成(or明石健志、周東佑京)
三 松田宣浩
遊 今宮健太
左 グラシアル
中 柳田悠岐
右 上林誠知or中村晃
指 デスパイネorバレンティン
最もディフェンスを考えるなら、この形か。ベースは今季のベスト布陣で指名打者をデスパイネ、バレンティンのどちらかにする。スタメンから外れた1人はここ1番の勝負所での代打。なんとも贅沢な起用法だ。
○パターン5
捕 甲斐拓也
一 内川聖一(or中村晃)
二 グラシアル
三 松田宣浩
遊 今宮健太
左 バレンティン
中 柳田悠岐
右 中村晃(or上林誠知)
指 デスパイネ
ウルトラC的な起用法がこのパターン5。ソフトバンクで唯一、レギュラーと呼べる選手が固まっていないのが二塁手。今季は牧原大成がその筆頭格となったが、またレギュラーとは言い切れないところ。ここにグラシアルを置き、破壊力抜群の打線を組むことも可能になる。ただ、二塁の守備に不安は残るが……。
ざっと考えても、これだけ起用法の幅が広がる。グラシアルが左翼、右翼、一塁、三塁と、複数ポジションをこなせることが大きい。二塁手でも2018年に2試合に出場している。バレンティン加入により、ソフトバンクはどんな布陣を組むのか。他球団にとっては脅威となるのは間違いないだろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)