白血病から復帰したカラスコがカムバック賞 6月に離脱も3か月で戦列復帰へ
ア・リーグはカラスコ、ナ・リーグはドナルドソンが選出された
MLBは4日(日本時間5日)に2019年のカムバック賞を発表。ア・リーグはインディアンスのカルロス・カラスコ投手、ナ・リーグはブレーブスのジョシュ・ドナルドソン内野手が受賞した。MLB公式サイトが伝えている。
32歳のカラスコは6月初旬に慢性骨髄性白血病と診断され、レギュラーシーズンを3か月欠場していた。同サイトは「しかし、右腕は乗り越え、クリーブランドのチームメートたちを鼓舞する存在となり、プログレッシブ・フィールドで行われたオールスターゲームでは、スタンディングオベーションを受けた」と伝える。カラスコはオールスターに出場はしなかったものの、5回終了時に登場していた。
カラスコはその後、9月1日にアクティブロースターに復帰し、同日の敵地レイズ戦、6点ビハインドの7回裏に4番手で登板し、メジャー復帰を果たした。「カラスコは9月に11救援登板し、9月22日のフィリーズ戦で2回2/3を無失点に抑え、本拠地のファンの前で勝利投手にもなった。カラスコはロベルト・クレメンテ賞(慈善活動を精力的に行うMLB選手への賞)も受賞した」と同記事は称えている。
カラスコの復帰登板は敵地であったにも関わらずスタンディングオベーションで迎えられ、愛称の「クッキー」コールがファンから鳴りやまなかった。さらにその姿にベンチも感情を抑えきれず、マウンドを降りたカラスコは思わず涙を流した。
記事によると、カムバック賞は2005年に始まり、MLB公式の番記者30人の投票によって決まるという。この試合は名シーンとして、MLBファンのみならず記者をも感動させたようだ。
(Full-Count編集部)