2.1億円で更改の西武山川、4番復帰を誓う 「来年は中村さんに勝つ」
同期の森とともに2億円到達、「永遠のライバル、俺の方が上にいかないと」
西武の山川穂高内野手が5日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1億円増の年俸2億1000万円でサインした(金額は推定)。山川は「(2億円の)森に勝った。成績では負けているけど、(森にご馳走する)食事代で1000万多くなった」と話し、会見場に詰めかけた報道陣を笑わせた。
昨季の47本から本数を減らしたものの、43本塁打を放って2年連続のキングに輝いた山川。本塁打だけではなく、打率、打点ともに昨季を下回ったが、渡辺久信球団本部ゼネラルマネージャーは「優勝に対しての貢献度は高い」と山川のシーズン通しての働きを最大限に評価したことを明かした。
一方の山川は「全然だめだった。打率、打点、ホームラン、思い描いた通りにいかなかった。4番も外されて、悔しさの方が多いシーズンでした」と唇を噛んだ。春先からハイペースで本塁打数を重ねていったが、交流戦以降に調子を落とすと、その後もバッティングの調子が上がらず、8月中旬には4番の座を中村に明け渡した。山川は「来年は中村さんに勝つ。やっぱりすごいんで、あれ以上にすごくならないといけない。6番、7番は嫌です。4番を取りたいですよね」と静かな語り口に決意を込めた。
ドラフト同期で、今回の契約で共に2億円を突破した森友哉捕手とは今オフも沖縄で自主トレを共にする予定。山川は森の存在について「僕からすると、永遠のライバル」と語り、「『山川さん、(メシ)行こうや』と言うのはあいつだけど、出すのは俺。俺の方が(年俸で)上に行かないとね。これから先もそうでありたい」と同期ならではの関係性も明かした。来季については「3連覇、3年連続本塁打王、そして日本一」とチームの主砲らしく堂々と宣言していた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)