大谷翔平は「球界の最終兵器」 米敏腕記者が凄さ解説「打撃のみでMVP候補」
打球角度からイエリッチのMVPを予想、同じく弾道低い大谷は「彼の道を辿る」
メジャー3年目の来季、トミー・ジョン手術、そして左膝手術からの完全復活を目指すエンゼルス大谷翔平投手。投手としての復帰に注目が集まっているが、米経済紙「フォーブス」は「打撃のみでMVP候補になる可能性が十分にある」と“打撃開眼”を予想している。
「フォーブス」は「ショウヘイ・オオタニは次のクリスチャン・イエリッチ(そして彼は投げることもできる)」との見出しで大谷を特集した。著者のトニー・ブレンジーノ記者は、当時マーリンズに所属し、シーズン20本塁打前後だったクリスチャン・イエリッチ外野手が、将来的にスーパースターになると予想。理由として、打球速度は速いものの弾道が低く、フライボール率が上がれば本塁打を量産し、MVP獲得もあるとしていたことに言及している。
実際にイエリッチは、ブルワーズに移籍した2018年に打率.326、36本塁打の成績でナ・リーグMVPを受賞。ブレンジーノ氏は「彼の道を辿ると思われる選手がもう1人いる。そして、打撃はショウヘイ・オオタニのもう1つの仕事である」と大谷を“ネクスト・イエリッチ”だと予想している。大谷の今季のフライボール率23.8%は、ア・リーグで下位だったという。
一方で、記事では「オオタニは打者として完成していない。三振が多く、選球眼も改善する必要がある。左腕に対し、通算.252/.324/.401(打率/出塁率/長打率)、三振率30%超としている」とフライボール率以外にも改善点が多くあることも指摘。その上で「それでも彼はまだ25歳であり、新しい国や言葉など、フィールド外でも適応中である可能性が高い」とさらなる成長を確信しているようだ。