「eBASEBALL」楽天が首位浮上 三輪主将が昨季MVP西武緒方に劇的サヨナラ勝ち
特殊能力「レオキラー」を備える浅村を操り、サヨナラ本塁打
「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース 第3節が7日、フジテレビ内特設ステージで行われ、パ・リーグの第2カード第3試合で楽天の主将・三輪貴史選手がサヨナラ勝利を納め、昨季日本一の西武を相手に同一カード3連勝を決めた。第3節を終え、楽天がパ・リーグの首位に浮上した。三輪は「(今節が)Aクラス、Bクラスを分ける山場だと思っていた」と大きすぎる3連勝を噛みしめた。
パ・リーグトップの9本塁打目となる浅村のサヨナラアーチで試合を決めると、三輪はチームメートと抱き合って喜びを分かち合った。昨季のMVPで、ここまでプロリーグ無敗を続けてきた西武・緒方寛海選手に初めて土をつけた三輪は、お立ち台に上がると「自分でも何が起きたかわからないくらい」と興奮を隠せない様子で話した。
三輪はここまで3試合を戦って無失点と抜群の投球でチームをけん引してきたが、この日は2回に外崎の右適時打で先制を許し、これが4試合目にして今季初失点。無失点記録は途絶えたが、「もともと点は取られるつもりだった。それよりも点を取ろうと」と表情を変えることなく反撃に切り替えた。同点で迎えた9回、西武の投手と対戦する際に能力がアップする「レオキラー」という特殊能力を持つ浅村を巧みに操り、左翼ポールぎりぎりに飛び込むサヨナラ本塁打を放って勝利を手にした。
サヨナラ本塁打の瞬間、大きなガッツポーズを見せた三輪。「感情を出すのは苦手なんですけど、出ちゃいました」と端正な顔立ちをほころばせた。「強い人と対戦したくて」とプロリーグに参戦を決めた三輪にとって、昨季MVPに輝いた緒方から手にした勝利は格別だったようだ。
今節から試合終了後に来場者と交流する時間が設けられており、三輪たちも熱気冷めやらぬ会場でファンと直接触れ合った。三輪は「ユニホームを着てくださる方も増えて嬉しいですし、初めて現地に来ましたという方もいた。どんどん広まってくれたらいいなと思います」とeBASEBALLのファン拡大を願っていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)