西武金子侑が「ベストグラブ賞」初代王者に 「来季も帽子を落としていく」
金子侑はただ一人、4桁となる1431票を集めた
「パーソル パ・リーグTV」は、11月1日から13日にかけて、今季の守備職人を選出するファン投票企画「パーソル パ・リーグTV ベストグラブ賞 2019」を実施し、18日、その結果を発表した。
埼玉西武の金子侑司選手は外野手部門で首位、全体でも唯一の4桁となる1,431票を集め、「ベストグラブ賞・初代王者」に輝いた。その広い守備範囲を武器に「清涼感あふれる好守」で多くのファンを魅了した金子侑選手は、「野球ファンの皆様からの投票で選んでいただいて、また他球団のファンの方々にも投票をしていただき、野球選手として大変うれしく思います」と喜びを口にした。
今季のベストプレーをたずねると、「2つ印象深いのがあって…… 3つか!」と笑顔で返答。1つ目は、4月10日の楽天戦でブルペンに入る飛球を捕ったプレーだ。これについて金子侑選手は、「去年同じような打球を捕ったのですが、それをしたときにもう一生ないだろうなと思ったので、それを2年連続でできたのにはびっくり」と球場を沸かせた好守に、本人も驚いていた様子だった。
2つ目は9月4日のオリックス戦で見せた「ホームランキャッチ」。杉本裕太郎選手が放った打球を追いかけてフェンスに着くと、タイミングよく跳んでフェンスオーバーかと思われた飛球を好捕。「人生で初めて」というプレーが強く印象に残っていたようだ。
最後に挙げたのは7月19日のオリックス戦、延長11回表に見せた源田壮亮選手との完璧な中継プレーで得点を阻止した場面だった。「金網の所にボールが当たったので、どこに行くかはわからないけど、自分の予測だけで動き、その予測通りに跳ね返ってきたのですぐ返球できた。本当に少しでもずれていたらセーフだったと思うので、完璧な中継プレーだったと思います」と“ねこげん”で完成させた華麗なプレーを自賛した。
最後にプレー中の「帽子落とし」についてたずねると、「本当に理由はわからないけど、取れてしまう。でもそれを楽しんでもらえるのはすごくうれしいので、それはそれでいいかなと思います。来シーズン以降、突然落ちなくなるということはないと思うので、また(動画を)載せて頂けるように落としていこうかなと思います」と笑顔で語ってくれた金子侑選手。背番号を「7」に変更して臨む来シーズンも、華麗な守備と快足でチームを鼓舞してくれそうだ。
なお、計9440票を集めた投票企画の各部門1位は下記の通り。
・投手:山本由伸投手(オリックス)
・捕手:甲斐拓也選手(ソフトバンク)
・一塁手:内川聖一選手(ソフトバンク)
・二塁手:外崎修汰選手(西武)
・三塁手:中村剛也選手(西武)
・遊撃手:源田壮亮選手(西武)
・外野手:金子侑司選手(西武)
辰己涼介選手(楽天)
秋山翔吾選手(西武)