鷹・石川、20%ダウンの4800万 1200万円減にも「何もできなかった。ありがたい」
今季はポストシーズンで2勝を挙げるも、シーズンはわずか2試合の登板に終わる
ソフトバンクの石川柊太投手が9日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の6000万円から1200万円ダウンとなる4800万円でサインした。(金額は推定)
今季の石川は右肘などの故障に苦しみシーズンは2試合3イニングのみの登板に終わった。それでもポストシーズンでは4試合に投げて2勝を挙げるなど、チームの日本一に貢献。本来の力を取り戻して来季の復活に明るい兆しを見せた。
20%のダウン提示にも「今年は何もできなかった。(ダウンの)限度額じゃなかったことも評価だと思うし、ありがたいこと」と納得のサイン。「不甲斐ないというのが一番。最後に帰ってくれたことは野球人生でもプラスになると考えたい。リハビリは苦しかったが、次のステップにいくための糧になる」と前を向いた。
「1年間フルに戦うのはもちろんのこと、責任と自覚を持って念願のスピードアップ賞を取りたい」と来季の目標を語った。テンポの良さが持ち味だが、昨年はスピードアップ賞の受賞資格(先発120イニング、中継ぎ50イニング)に届かず涙を飲んだ経験があり、今年はチームメートの高橋礼が受賞しているだけに同賞への思いは強い。「まずは先発として調整していく」という石川の復活は、来季のリーグVに向けた大きなピースとなるはずだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)