マイナー選手が苦しむ過酷な待遇… PO進出も分配金ゼロに元選手は憤慨「家に帰りたい」
改善されぬ過酷な待遇に、元選手からは批判の声も
高額年俸での契約のニュースを目にする機会の多いMLBだが、それはほんの一握りの選手にすぎない。メジャーに上がるまでの生活は過酷だと度々言われているが、元カージナルス傘下2A「スプリングフィールド」の投手、コーリー・ベイカー氏もその賃金格差を指摘している。
発端となったのは元フィリーズ傘下3A「リーハイバレー」の捕手ニック・リックルス氏のツイートだ。他競技の3AとMLBの3Aの待遇を比較した米全国紙「USAトゥデー」がかつて形成した表を投稿し、年間最低賃金などで大きな違いがあることから「恥ずかしく思う」と綴っている。
これにベイカー氏がリプライし、「ポストシーズンのボーナス(分配金)無し、という部分は“素晴らしい”ね。誰一人として、PO(プレーオフ)に出場したくない。選手たちは勝利よりもむしろ家に帰ることを望んでしまうという、極めて負の環境を助長してしまっている」と皮肉たっぷりにこの状況に怒りを表した。
ベイカー氏は2017年7月11日に球団から契約解除となっており今季カージナルスがプレーオフに進出した恩恵はもちろん受けていないのだが、同じ立場を経験しただけに気持ちが治まらなかったのだろう。今オフのFA市場はゲリット・コールが8年300億円超えと予想され投手最高年俸を上回る可能性も浮上しているが、上だけでなく下にも目を向けるべきではないか。
(Full-Count編集部)