元DeNA須田、社会人野球投手ベストナインに感激 「野球の素晴らしさ感じた」
今季JFE東日本に復帰、今夏の都市対抗V&橋戸賞を受賞
「2019年度社会人野球表彰式」が11日に都内ホテルで行われ、ベストナインを受賞したJFE東日本・須田幸太投手ら受賞選手が出席した。表彰選手を代表してスピーチを行った須田は「令和元年の新しい時代にベストナインに選んでいただいて嬉しい」と受賞の喜びを語った。
8年間在籍したDeNAを退団し、今シーズンからJFE東日本に復帰した須田は、今夏の都市対抗で全5試合に登板し4勝を挙げるなど大車輪の活躍でチームの初優勝に貢献。大会最優秀選手賞にあたる橋戸賞を受賞するなど圧倒的な存在感で今シーズンの社会人野球界を盛り上げた。公式戦11試合に登板して7勝を挙げ、最多勝利賞もあわせて受賞した須田は「見ているファンに『須田が出てきたらなにかが起こる』と毎回思ってもらえるような投手になることを心がけてやっている」と胸を張った。
都市対抗ではJFE東日本の大応援団が東京ドームに詰めかけ、黄色のうちわを手に声援を送った。須田は「会社をあげての応援だったり、地域の皆さんの応援が選手たちの背中を押してくれる。野球の素晴らしさ、地域の人とつながる素晴らしさを感じた」とファンに感謝した。
11月に右肘のクリーニング手術を行い、来季に向けコンディションを整えている須田が見据えるのは、もちろん都市対抗の2連覇だ。チームを支えてきたベテラン選手らが勇退することもあり、若手中心のチームが来季からさらに若返る。
須田は「チームがさらに若くなっちゃったので。どういう風にチームを作り上げていくのか、監督やコーチと相談しながらまた違うチームを見せないといけない」と王者のさらなる進化を予感させた。来季については「1年1年頑張っていく。ダメなら、スパッとやめる」とコーチ等を兼任することはせず、現役一本でチームのために腕を振り続ける覚悟を口にした。再び歓喜を味わうために、須田の挑戦はもう始まっている。
(安藤かなみ / Kanami Ando)