「野村ID」受け継ぐ楽天三木監督と館山2軍投手コーチ 荒波を乗り越えた2人の野球人生

三木監督は今季2軍監督でイースタン・リーグ優勝に導く

 そして今季、楽天の2軍監督へ。就任1年目ながら、70勝48敗5分で球団創設15年目初のイースタン・リーグ優勝へと導いた。昨季チーム盗塁数がリーグ最少60個だったのが、今季はリーグ4番目に多い99盗塁に増え、チーム守備率.983は千葉ロッテ並ぶ同率1位だ。選手起用の面では、内田靖人内野手や西巻賢二内野手といった若手を根気強く起用しながら、今江年晶内野手、嶋基宏捕手のベテラン勢の調整の場も設けた。個人タイトルでは藤平尚真投手は勝率第1位投手賞を、小野郁投手が2年連続2度目の最多セーブ賞を獲得している。

 10月14日に行われた1軍監督就任会見で三木監督は「野球というスポーツは、すごく間が多く、考える時間がありますので、『頭のスポーツ』であると僕も教わりました。それ以外(運動能力など)の部分ももちろんあるのですが、野球のことをたくさん勉強して、色々な知識をつけていくことが大事かなと思います」とチームへの印象を話した。

 今季の楽天はリーグ最少の48盗塁。対する優勝した西武は強打とともに、チーム盗塁がリーグ最多134個という足を使った野球も大きな強みになっている。だからこそ、ヤクルト黄金期を知り、走塁指導に定評を持つ三木監督にかかる期待は大きい。

館山氏にかかる期待、藤平、釜田ら若手の台頭も

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