牧場の穴で骨折→年俸21億円減 辛辣NY紙は皮肉たっぷり「事故のおかげ」
自身の牧場で穴にはまって骨折したセスペデス
牧場の穴にはまって足首を骨折したメッツのヨエニス・セスペデス外野手が21億円ダウンの契約修正に合意したことに反響が広がっている。4年契約の最終年となる2020年のセスペデスの年俸は2950万ドル(約32億円)から1000万ドル(約11億円)以下となる。
キューバ出身のセスペデスは2011年にドミニカに亡命。2012年にアスレチックスへ入団すると、2014年途中にはレッドソックス、2016年からはメッツへ加わり、2017年から大型の4年契約を結んだ。だが、2017年以降は故障続き。2018年に両足かかとの手術を受けると、今年5月に自身の牧場で地面の穴にはまり右足首を骨折。1試合も試合に出られないままシーズンが終了した。
2017年は81試合、2018年は38試合、そして2019年は0試合と大型契約の期待を裏切る形となったセスペデス。出来高こそ付いているものの、21億円ダウンの契約修正に応じることとなった。
これには地元のニューヨークメディアも反応。地元紙「NYデイリーニュース」は「ヨエニス・セスペデスが2020年の“大幅”減俸に同意する」と伝え「この減俸は、5月に彼の所有する牧場で起きた事故が直結したものだった。それ(事故)が複数の怪我につながった」と、牧場の穴にハマって負傷したことが、この“大減俸”の要因となったと指摘した。
さらに“不良債権化”していたセスペデスの年俸を約21億円削減できたことで「2020年のメッツの予算に、多くの“余裕”をもたらすことが予想される」と、皮肉まじりに伝えている。
また、ニューヨークの地元紙「NYポスト」もセスペデスの契約修正を報道。「メッツはヨエニス・セスペデスの給与に関する自由を奪い、資金的な融通性を見事に得ることとなった。それは、球界中に広まっている牧場で起きた事故のおかげである」と、事故の“おかげ”で資金面に余裕ができたと辛辣に指摘した。
(Full-Count編集部)