来季導入の“ワンポイント禁止”をエ軍監督批判 「気に入らない、戦術の邪魔」
世界一ナ軍マルティネス監督「誰も怪我をしないといいが…」
大リーグ機構(MLB)は来季からルールを変更し、「ワンポイント救援」の禁止を決めた。投手は3人以上の打者と対戦するか、回終わりまで投げなければならない。米スポーツサイト「SI.com」は、MLB監督のコメントを紹介。今季までカブスを指揮し、来季からエンゼルスを率いるジョー・マドン監督は「戦術の邪魔になる」と批判している。
記事によると、マドン氏は「気に入らない。試合の長さは面白さに関係ない。(スリー・バッター・ミニマム=3人以上の打者との対戦義務化は)戦術の邪魔になる。ペースと試合の長さは関係していると思うが、戦術の邪魔になってはいけない」と断じている。
さらにサイン盗み疑惑に揺れるアストロズのAJ・ヒンチ監督は「間違いなく戦術に影響を与える」と指摘。今季ワールドシリーズを制したナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「このルールにより、誰も怪我をしないといいが」と憂いているようだ。
記事は「救援投手は1度の登板で多く投げないため、連続して試合に登板することが多い」と説明。「新ルールによって監督は2、3日連続で登板させることをためらうかもしれない。3人の打者と対戦するのに何球必要になるか知るのは難しいからである」と伝えている。
記事はさらに「回終わりまで投げればいいため、2アウトで登板させることが考えられると」と指摘するも、ロッキーズのバド・ブラック監督は「その打者からアウトをとれなかったらどうするんだ?」と疑問を呈している。