DeNA山崎、MLB挑戦は「野球選手として夢」「遅らせてもいい条件で行けない」
今オフ球団にMLB挑戦の意向を初めて打ち明ける、思いはプロ入り1年目から
DeNAの山崎康晃投手は20日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1億円増の年俸3億5000万円でサインした(金額は推定)。かねてからMLB挑戦の思いを語っていた山崎だが、今回の契約更改の席で初めて球団側にその意思を伝えた。
MLBへの気持ちが芽生えたのはプロ1年目の15年オフ。語学習得などを目的として短期留学に訪れたロサンゼルスからだった。翌16年のシーズン終了後には野球日本代表「侍ジャパン」に初選出。オランダ、メキシコとの強化試合に臨んでから多くの国際舞台を踏み、その思いを募らせていった。
「歳がいけばいくほど(夢は)離れていってしまうし。タイミングをあまり遅らせてもいい条件で行けないと思う。幸い怪我もしていないですし、健康な状態で行けたら」。5年連続で活躍し続け、ここ2年は最多セーブを獲得。今年10月で27歳。脂の乗った時期に挑戦したいと願うのは当然だ。
11月には「第2回 WBSC プレミア12」に守護神として躍動。世界一にも輝き、「落ちる球は有効でしたし、格上のバッターにも自信持って投げられた」とその内容にも自信を持った。「勝負していて楽しいです。楽しさを感じて投げられる」。
三原球団代表は「今回は(山崎の)希望を聞いた。いつ、どのような手法でというのは話していない。(来季の)終盤、順位が決まってきたら、そういう話になってくる」と話した。タイミングは未定だが、山崎も「一概には言えない。いつか、と。野球選手として夢を見させていただいている」と思いを語った。来季はDeNAの日本一が最大の目標。「ベイスターズに成長させてもらった、来年はベイスターズのために頑張りたい。それが恩返しだと思う」。まずはDeNAで日本一の達成、その先に夢の実現を見据えている。
(臼井杏奈 / Anna Usui)