牧場で骨折の“不良債権男”、21億円減俸でトレード浮上 メ軍GM「見定める必要が…」
セスペデスの来季年俸が32億円から11億円以下に、MLBサイト「複数球団がコンタクトをとった」
今年5月に牧場の穴にはまって足首を骨折し、シーズンを棒に振ったメッツのヨエニス・セスペデス外野手。4年契約最終年となる来季は年俸2950万ドル(約32億円)から約21億円のダウンとなる1000万ドル(約11億円)以下に修正することで合意したが、契約修正後に複数球団がトレード獲得へ向けてコンタクトをとっていたことをMLB公式サイトが報じた。
キューバ出身のセスペデスは2011年にドミニカ共和国に亡命。2012年にアスレチックスへ入団すると、レッドソックスを経て2016年からメッツへ加入した。2016年オフには4年総額1億1000万ドル(約120億円)の大型契約を結んだが、その後は故障が続き今季は出場なし。チームの“不良債権”と化していた。
しかし、今オフに球団はセスペデスとの来季契約を年俸1000万ドル(約11億円)以下に修正。身体能力抜群でMLB通算163本塁打を記録しているスラッガーに手を出しやすくなかったことで、他球団は獲得に興味津々のようだ。記事では「セスペデスが違う場所でプレーする可能性も浮上した。関係者によると、メッツが先週金曜日にセスペデスの契約修正を発表してから、複数球団がトレードについてコンタクトをとった。すぐに動くような状況ではなく、セスペデスの健康面が不透明なため、トレードの障害となるかもしれない。しかし、これは1週間前には存在しなかった新しい可能性である」と伝えた。
メッツはブルペン陣、捕手の強化を目指し、年俸1000万ドル(約11億円)のジェド・ラウリー内野手を手放すことを検討しているという。新たなトレードの駒にセスペデスも加わるのか。メッツのブロディー・バンワゲネンGMは「最高の状態なら、彼は影響力のある選手。我々はそれを見定める必要がある」と話している。
セスペデスはMLBネットワーク・ラジオで「来季はただホームランを40本打つだけじゃない。140試合以上に出場するよ」と来季への意気込みを語っている。果たして大型トレードの実現はあるのだろうか。
(Full-Count編集部)