ヤ軍、コール獲得に巨額資金のみならず周到な準備 米メディア「ワインが契約を助けた」
ヤンキースのクラブマネージャーはコールが愛飲するワインを覚えていた
今オフのFA市場の目玉だったゲリット・コール投手は、投手史上最高の総額3億2400万ドル(約356億円)の9年契約でヤンキースに移籍。超大型契約が話題になっているが、米メディアはヤンキースがコールの心を掴むために用意した“あるもの”に注目している。
ヤンキースが用意したのは巨額の資金だけではなかった。米メディア「NBCスポーツ」は「ワインでゲリット・コールの契約を助けた」と見出しを付け、ヤンキースが“思い出のワイン”を用意しコールにアタックしたことを伝えている。
ヤンキースのクラブハウス・マネージャーを務めるルー・ククッサ氏は球場でコールと何度も顔を合わすうちに親しい関係に。そしてコールが夫人とバケーションを楽しむ写真を見せてくれた時に写っていたワインを忘れずに覚えていたようだ。
「ククッサは、このことを忘れずにいて、それをヤンキースの幹部にこっそり教えた。そして、彼らはコール獲得のために、彼に会うためにカリフォルニアに初め訪れた時、ワインを2本、ギフトとして持参した」
記事では、ヤンキースの幹部はコールが愛飲する“思い出ワイン”を持参して猛アタックしたことに言及。コールも当時のことを覚えているようで「2つのワインを持ってきたんだけど、その中の1つは、僕と妻が、アニバーサリーのディナーの時に飲んだものと完全に同じものだった。驚いたよ」と語っている。
コールはなぜヤンキース側がワインの銘柄を知っていたのか困惑。妻のエイミーさんと何度も話したようで「そのことを考えてあまり寝られなかった。そんなとき、『ルーだ!』ってひらめいた。あの時の会話を思い出したよ」と、ククッサ氏の顔が浮かんだようだ。
巨額の資金を投じマネーゲームに勝利したヤンキースだが、小さな気配りがコールの心を掴んだのかもしれない。
(Full-Count編集部)