虎新助っ人のキャリアは“波瀾万丈” 投手転向、がん克服、TJ手術、不動産屋で浪人も…
14年オフに睾丸にガンが見つかるも復帰、16年にはTJ手術も今季メジャー初勝利
阪神は21日、新外国人としてジョン・エドワーズ投手と来季の選手契約を締結したことを発表した。ジョンソン、ドリスの後釜として期待される31歳の右腕は異色の経歴の持ち主だ。
エドワーズは2006年ドラフト14巡目でカージナルスに外野手として入団。マイナーでは5年間で打率.240、37本塁打と苦戦して1Aまでしか上がれず、2011年に独立リーグで投手に転向した。同年オフにレンジャーズとマイナー契約を結ぶと才能が開花。階級を駆け上がり、2014年にはメジャーデビューを飾った。
順風満帆に思えた右腕だったが思わぬ試練が待っていた。地元紙「サンディエゴユニオン・トリビューン」によると、2014年オフに睾丸にがんが見つかり、発見から3日後に手術を行うも、術後3週間で投球を再開。2015年は最終的にパドレスで11試合登板した。
しかし、エドワーズに再び悪夢が襲う。2016年に右肘を故障してトミー・ジョン手術。その後は、地元メディア「クリーブランド.com」によると、2017年は無所属の状態となり、その間は不動産屋の仕事をしていたと紹介している。それでも、2018年にはインディアンスで再びメジャーの舞台へと戻り、今季は念願の初勝利を記録。9試合に登板して2勝0敗、防御率2.25の成績を残した。
球団史上最多となる8人目の外国人として阪神に加入する“苦労人”エドワーズ。何度も苦難を乗り越えた経験を生かし、15年ぶりのリーグ優勝に貢献できるだろうか。
(Full-Count編集部)