柳賢振の4年約88億円に米メディア疑問 ブルージェイズは「リスクを受け入れる」
今季14勝をマークも過去5年間のうち2年半はケガで離脱している柳賢振
ドジャースからFAとなっていた韓国人左腕・柳賢振投手はブルージェイズと4年総額8000万ドル(約87億5000万円)で契約合意した。だが、米メディアは今季14勝をマークした左腕が結んだ長期契約に疑問の声を上げている。
柳賢振は今季、29試合に登板し14勝5敗、防御率2.32の成績を残しアジア出身者初の最優秀防御率のタイトルを受賞。サイ・ヤング賞の最終候補にも残りキャリア最高のシーズンを過ごした。それでも、ブルージェイズが提示した4年契約に米メディアでは懐疑的な意見が飛び交っている。
米TV局「スポーツネットLA」のティム・ケイツ氏は自身のツイッターで「4年8000万ドル契約は、彼にしてみれば素晴らしいものだ。健康な時は彼は良い投手。彼が過去5年間のうちの2年半を怪我で欠場しているのは、事実なのだが。2020年シーズンが開幕する前に、彼は33歳になる…」と指摘。
さらに地元メディア「トロントスター」のコラムニスト、グレガー・チゾム氏も怪我が多かった左腕との長期契約はリスクが生じることを言及し「投球回が127以上だったのは、今季が2014年以来では初めて。肘、肩、腰回りの怪我が原因だ。つまり、ブルージェイズはこのリスクを受け入れる余裕があるということだ」と伝えている。
柳賢振は2015年に左肩のクリーニング手術を受け全休、16年も左肩、股関節の怪我が見つかりわずか1試合の登板に。昨年も5月に左股関節の負傷でシーズンを通してローテを守ることができなかった。体調面だけが問題視されている。
地元メディア「サザンカリフォルニア・ニュースグループ」でコーディネーターを務めるスティーブ・ラミレス氏は「ドジャースがその金額と年数で彼と契約しなくて良かった… リュウの怪我の過去に私は不安を覚える」と伝えている。
(Full-Count編集部)