前阪神ジョンソンがパドレスへ 日韓からの“逆輸入”が「トレンド」と米メディア

パドレスとの契約合意が報じられたピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】
パドレスとの契約合意が報じられたピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】

ジョンソンはパドレスと2年総額約5億4700万円で契約合意した

 阪神の保留者名簿から外れてメジャー復帰を目指していたピアース・ジョンソン投手がパドレスと2年500万ドル(約5億4700万円)で合意した。3年目は球団オプションになる。複数の米メディアが伝えた。米移籍専門サイト「トレード・ルーマーズ」は日本や韓国などからの“逆輸入”がMLBでトレンドになっていると伝えている。

 同サイトはまず、ジョンソンの阪神での活躍を紹介。「来年5月に29歳になるジョンソンは2019年シーズンをNPBの阪神タイガースで投げ、別次元の成績を残した。58回2/3に救援登板し、防御率1.38、K/BB 91-13(奪三振91、13与四球)(K/9=奪三振率14.0、BB/9=与四球率2.0)とした」と指摘。そして「海外でブレークしてMLBに復帰する多くのメジャーリーガーとは異なり、ジョンソンはメジャーリーグ球団に複数契約に値すると納得させるのに1シーズンの成功しか必要としなかった」と今季の働きを高く評価している。

 記事は更に「ジョンソンはメジャーリーグでの登板経験は少ないが、日本か韓国で成功してメジャーリーグ球団との契約を勝ち取る選手が増えてきており、その直近の例となる」と説明。さらに「今オフ、ジョンソン、ジョシュ・リンドブロム(KBO→ブルワーズ)、ジョエリー・ロドリゲス(中日→レンジャーズ)が複数年契約を手にし、それ以前にはメリル・ケリー(KBO→ダイヤモンドバックス)、マイルズ・マイコラス(巨人→カージナルス)、エリック・テームズ(KBO→ブルワーズ)、コルビー・ルイス(広島→レンジャーズ)もそうであった」と“逆輸入選手”を紹介している。

 記事は「こうしたことは、どのメジャーリーグ球団にとっても低リスクの投資であり、このような契約が増えていることから、トレンドの始まりのように見える」と分析。「メジャーリーグ球団は、他の球団が成功した戦略を真似することに躊躇せず、現時点でこの選手獲得のアプローチはある程度成功している」と指摘している。

 NPBで圧倒的な成績を残した右腕が、MLBのトレンドをさらに加速させるか。来季の投球が注目される。

(Full-Count編集部)

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