大谷翔平は投手に専念すべき!? 通算213勝の名投手の提言「最高の投手生かすべき」
メジャー通算213勝、154セーブを挙げたスモルツ氏がMLBネットワークで主張
来季二刀流に再挑戦するエンゼルス大谷翔平投手について、MLBネットワークが特集。メジャー通算213勝、154セーブをマークして現在は解説者のジョン・スモルツ氏が出演し、投手を優先させるべきとの考えを示した。スモルツ氏は理想として、大谷が年間「200イニング」を投げることを挙げている。
ブレーブス時代に最多勝2度、最多奪三振2度、最優秀救援1度……。先発と救援両方で実績を残したかつての名投手が、大谷の投手専念を強く推した。MLBネットワークに出演し、司会のロバート・フローレス氏から「彼(大谷)は打席でも素晴らしかったですが、マウンドに復帰します。エンゼルスはグレートなショウヘイ・オオタニについてどうすればいいでしょうか?」と問われると、こう答えた。
「難しいですね。私は彼が(投手と打者)両方ともやって健康でいられるとは思っていませんでした。残念ながら、それは現実となりました。彼の能力、エンゼルスの現状を考えれば、彼の打撃は素晴らしいですが、彼の投球の方が必要だと思います」スモルツ氏はと明言。そしてこう続けた。
「彼の能力を最も生かせるゲームプランを考えなければなりません。ポストシーズン進出を目指せるチームでないと思っているのであれば、レンドンと契約はしていません。そうであるならば、チーム最高の投手の1人を生かす以上に良い方法はないでしょう。彼が打席で成功しているため複雑になりますが、エンゼルスには何が必要でしょうか? 投手です。補強したイニングを消化できる投手に加え、ローテーションを牽引するパワーピッチャーが必要です」
今オフにナショナルズをFAになったアンソニー・レンドン内野手を7年総額2億4500万ドル(約265億9600万円)で獲得したエンゼルス。今季ア西地区4位からの巻き返し、優勝を狙うには「投手・大谷」が必要不可欠だと主張する。そして、こう力を込めた。
「理想的には彼が200イニング投げることです。メジャーリーグで200イニング投げること、5日毎に登板することは大変難しいです。それでその間に打つなんて。片方を選ぶなど、妥協しなければなりません。彼は両方をこなし、私はその能力に驚愕しました。ただし、私は常にこれが続かないと思っていました」
スモルツ氏は番組内で、二刀流には故障のリスクが伴うこと、優勝を狙うには大黒柱となるパワーピッチャーが必要で大谷が適任であることなどを挙げて投手専念を提言した。来季就任するジョー・マドン監督は大谷をどういう形で起用していくのか注目だ。
(Full-Count編集部)