田中将大3位、黒田博樹は4位に 米サイトがヤ軍2010年代ベストFAトップ5を選定
「クロダは静かに強い存在だった」、田中の契約は「金額に見合うもの」
2010年代にワールドシリーズに1度も進めない屈辱を味わったヤンキース。今オフには2009年以来の世界一奪還に向けて投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約354億円)でゲリット・コール投手を獲得した。地元スポーツ専門サイト「エリートスポーツNY」は、この10年間でベストだったFA契約のトップ5を選出。黒田博樹氏が4位、田中将大投手が3位にランクインしている。
2011年オフに2009年の世界一にも貢献したAJ・バーネット投手をトレード放出したヤンキースは、ドジャースからFAとなっていた黒田と1年1100万ドル(約12億円)で契約した。その後は2度の契約延長で広島復帰までの3年間在籍し、38勝33敗、防御率3.44と安定した成績。記事では「彼の契約は目立たないものだったが、ヤンキースにいた3年間、ヒロキ・クロダは静かに強い存在だった」と称賛している。
田中は2013年オフに7年1億5500万ドル(約170億円)で加入。ヤンキースは楽天に2000万ドル(約22億円)のポスティングの譲渡金も支払った。その後は今季まで6年連続で2桁勝利を続けており、「この契約はそれだけの金額に見合うものとなった。タナカは、ときに怪我に苦しみ、ホームランを打たれることが少なくなかったが、総合的に見ると、彼はヤンキースで安定した活躍を見せた」と評している。
さらには「彼の調子の良いときのスプリットは非常に素晴らしく、シーズンの後半に進むにつれてさらに良くなっていくように見えた」と称賛。特にポストシーズンでは防御率1.76と大舞台での強さを発揮し、「もし、ニューヨークが2020年にワールドシリーズを制覇すれば、タナカの次の契約は、さらに良くなるかもしれない」と予想している。
また、2位には契約したばかりだが期待を集めるコールが選出。1位にはDJ・ルメイヒュー内野手が選ばれた。昨オフに控え一塁手として獲得したが、故障者が続出して二塁のレギュラーを奪取。打率.327、26本塁打、102打点の好成績で7年ぶりの地区優勝に貢献した。
以下は「エリートスポーツNY」が選ぶ「この10年間でのベストフリーエージェント契約 トップ5」
5 ラファエル・ソリアーノ 2010年オフ:3年3500万ドル(約38億円)
4 黒田博樹 2011年オフ:1年1100万ドル(約12億円)
3 田中将大 2013年オフ:7年1億5500万ドル(約170億円)
2 ゲリット・コール 2019年オフ:9年3億2400万ドル(約354億円)
1 DJ・ルメイヒュー 2018年オフ:2年2400万ドル(約26億円)
(Full-Count編集部)