ロッテ待望の先発ローテ左腕に名乗り! 小島和哉がプロ1年目を振り返る【前編】
強力打線の前に「自爆した」プロ初登板
初回。先頭の金子侑を内野ゴロに打ち取って順調に1つ目のアウトを奪うが、続く源田の三塁への当たりは内野安打に。ここから西武が容赦なく襲いかかった。源田が盗塁を決め、秋山と山川はフルカウントから四球を選んで1死満塁。ここで森に1ボールから2ストライクの4球目、甘く入ったスライダーを右中間へ運ばれ、走者一掃タイムリーに。その後もう1点失うと、2回裏は3連続適時打で失点が重なる。「自爆した」というプロ初登板は、2回7安打4四球8失点(自責7)の結果だった。
「やっぱりストライクゾーンで勝負できないと話にならないな、とは試合が終わってすごく感じて。厳しいところ厳しいところにいかないといけない、という気持ちが強くなりすぎて、カウントを悪くして(ストライクを)取りに行ったボールを打たれたりとか。自分の中でビビッてしまって、“やばい。際どいところに投げないと打たれるかもしれない”と、自分の球に自信を持てていなかった分、そういう風に自分の中で苦しめて自爆した感じが強かったです」
プロの洗礼を浴びて「内容も内容だったので、すごく落ち込んだ」と話す小島。翌日にはファームへ合流となったが、そこでは小野晋吾2軍投手コーチ、清水直行2軍投手コーチ(当時)、大隣憲司2軍投手コーチから「とりあえず時間がかかってもいいから一個ずつ課題をこなそう。一気に効率よく解決するんじゃなくて、一個ずつちゃんと完ぺきなものにして、何年も何年も長く投げ続けられるような選手になったほうがいい。そのほうが近道だ」とアドバイスを受け、結果よりも投球内容を追求する日々がファームで始まった。