MVP森は捕手史上4人目の首位打者、山川&中村で73発243打点…西武19年打者陣

豪快打線に潜む2人のスピードスター

 昨季に引き続き、打順変更こそあったものの、今季も打線のメンバーはほぼ固定。球団タイ記録となる8人が規定打席に到達、そして6人が2桁本塁打を記録した。ただ、先述した通り、長距離砲だけでは打線は回らない。ここでは、「2桁本塁打に到達しなかった」源田壮亮内野手と金子侑司外野手の2人に焦点を当てていく。

 まずは源田だ。今季は死球でスタメンを外れ、自身の持つ新人フルイニング出場記録が299試合でストップしたが、チームへの貢献度は決して劣ることはなかった。その卓越した遊撃の守備は、二遊間を組む相方が浅村から外崎修汰内野手へ変わっても全く問題なし。助っ人右腕・ニール投手がヒーローインタビューで「ゲンダ、トノサキ、タマラン」と評していることからも、投手陣からも全幅の信頼を得ていたことがわかる。

 話題をメインテーマである「打線での役割」に移す。源田は昨季に引き続き、シーズンのほとんどの試合で2番打者として出場した。近年は日本ハム・大田泰示外野手のような「超攻撃型」の2番打者が台頭する中で、25犠打(リーグ1位タイ)、30盗塁(同2位)を記録し「つなぎの2番」に徹していたといえよう。チーム全体としてはリーグ5位タイの78犠打であることを考えれば、源田の犠打が1点を争う試合で大きな価値を持っていたことが見えてくる。

 一方の金子侑も同様の活躍を見せた。守備面では、7年前に内野手として入団した過去を忘れてしまうような美技を連発。広大な外野のフィールドを、帽子を落としながら疾走する姿はもはや見慣れた光景だ。そうした一方で、8月1日のソフトバンク戦では死球を受けて一度は担架で運ばれながらも試合に復帰し、直後に逆転のホームを踏む激走。結局、1度は登録抹消となったものの、最短の抹消期間である10日で戦線復帰した。ファン心理としては心配になる部分もあるが、華麗なプレーに加えて内に秘めたガッツも見せた。

 打線では持ち前の俊足ぶりを遺憾なく発揮。41盗塁を記録し、3年ぶり2度目の盗塁王を獲得した。一方で、その打撃成績と盗塁数には金子侑の打線内での役割も見えてくる。開幕から5月までの約2か月間の打率は.208だった一方で、21盗塁と驚異的なペースで盗塁を決めた。それに対し、6月から9月にかけては20盗塁とペースこそ落ちたものの、その期間の打率は.282と向上。特に8月は月間打率.311を記録した。単に盗塁を決めるだけでなく、他球団の盗塁への警戒が上がったシーズン後半では、9番打者としてバットでも結果を残したといえよう。

山川穂高&中村剛也 打線に2人の4番がいる脅威

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