大谷翔平は「支配的な投手に」 米野球殿堂館長の二刀流復活への期待と25歳の素顔
米野球殿堂博物館の“初仕事”が大谷サイクル安打記念球「ショウヘイはサイクル安打を『責任』と捉えている」
新たに館長に就任したミード氏にも嬉しい出来事があった。6月13日。大谷は敵地レイズ戦で日本人初のサイクル安打を達成。ミード館長は球団へ記念グッズ贈呈を要請し、サイクル安打の達成記念ボールが送られてきた。これが“初仕事”だった。
「驚異的なことですね。私も(映像を)見ていました。皆が興奮していました。ショウヘイも喜んでいたのは私たちにも十分伝わってきました。しかし、彼は非常に謙虚な人間です。彼にとって重要なことであり、間違いなくハイライトとなることですが、最高レベルの活躍をするという意味で、彼はその偉業を『責任』だと捉えていることでしょう」
昨年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今年9月にはシーズンから痛みを抱えていた左膝の分裂膝蓋骨の手術を受けた。来季は厳格な球数制限されることが予想されるが、コンディションは万全。二刀流復活の期待がかかる。ミード館長は高い期待を込めた。
「来季はフル稼働できることになるでしょう。腕は回復し、投球に関しても十分に前進しています。膝の痛みは確かに少し悩ませていました。ショウヘイは(9月15日に右足神経腫の除去手術を受けた)マイク・トラウト同様、これ以上怪我を悪化させてまでプレーすることに意味は無いという段階まで、痛みを抱えながらもプレーしていました。なので、ショウヘイにとっては理にかなったことであり、彼の復帰のタイミングも整うことでしょう。球団内は何の不安もないと思います」
「2018年に彼が披露したこと以上の活躍を求めないわけにはいかないでしょう。彼は支配的な投手になる可能性があります。復帰に向けて、オフのコンディショニングプログラムやスプリングトレーニングをどう進めていくかなど、ショウヘイとエンゼルスには間違いなくプランがあることでしょう。エンゼルス、そしてMLB球界全てのファンにとって、2018年と同じような活躍を期待するのは公平なことです」