「妄想癖は球界随一」 年俸21億円ダウン“不良債権男”の52発宣言に地元紙の皮肉爆発
2018年7月20日以降は全休のセスペデス、過去には復活して30本塁打の例も
今年5月に牧場の穴にはまって足首を骨折し、シーズンを棒に振ったメッツのヨエニス・セスペデス外野手。4年契約最終年となる来季は、シーズン中に故障者リスト(IL)入りすれば、約80%ダウンの年俸600万ドル(約6億6000万円)に減額となる契約に見直しとなり、後がなくなった。地元紙「NYポスト」はセスペデスが復活できるのかどうかを過去の例から検証している。
今季は1試合も出場しなかったにもかかわらず、来季は背番号と同じ52本塁打を放つと豪語しているセスペデス。記事では「彼は既に厚かましさでリーグのトップに立っている。そして、妄想癖でも球界随一かもしれない」と皮肉を交えつつセスペデスの大胆発言に言及している。そして「セスペデスが活躍できる可能性を、メッツは諦めていない」とし、メッツが来季のセスぺデスの活躍を期待していることを報じている。
そこで前年にシーズンを全休したベテランの強打者が復活した例を紹介。1943~1945年に第2次世界大戦に出向いた“最後の4割打者”テッド・ウィリアムズは1946年に復帰してア・リーグMVPに輝き、2014年に禁止薬物違反で出場停止となったアレックス・ロドリゲスが2015年には33本塁打を記録したのは記憶に新しい。
また、怪我による全休から復活した3選手も紹介している。セスペデスと同じ左翼手のモイゼス・アルーは1999年を脚の故障で全休し、2000年に30本塁打と復活。バイク事故による脚の骨折で1994年を全休したロン・ガントは、1995年に29本塁打23盗塁をマークし、左上腕二頭筋を断裂して2001年を全休したモー・ボーンも、2002年には26本塁打を放った。
2016年には132試合で打率.280、31本塁打、86打点、OPS(出塁率+長打率).884の好成績で4年1億1000万ドル(約120億円)の大型契約を手にしていたセスペデス。メジャーで最後に出場したのは2018年7月20日まで遡るが、復活できるかどうか注目が集まる。
(Full-Count編集部)