吉田輝プロ初勝利、オープナー採用、田中賢引退…日本ハム2019年10大ニュース
オープナー実施した栗山監督、続投で来季へ期待&田中賢介が引退
○新加入の金子弌大が古巣オリックス相手に無双
昨オフにオリックスを自由契約となり、日本ハムに移籍した金子。プロ15年目の今季は、オープナーの後を受ける“第2先発”を務めるなど難しい役割もこなし、26試合の登板で8勝7敗、防御率3.04の成績を残した。特に古巣オリックス戦では、7試合に先発して5勝0敗、防御率0.49。35イニング連続無失点も記録し、“恩返し”を果たした。
○新戦術“オープナー”、“ショートスターター”を採用
昨季、MLBのレイズが導入して話題となった新戦術“オープナー”を採用した。救援投手を先発させ、短いイニングで本来の先発投手にロングリリーフさせる戦術で、今季は主に堀瑞輝投手、加藤貴之投手が起用された。堀は53試合のうち10試合に先発し、1イニングを目安に交代。加藤は、3回を目安に交代する“ショートスターター”として、26試合中21試合に先発した。
○中田翔、開幕サヨナラ満塁弾など9年連続2桁本塁打
中田は5月26日の西武戦でバックスクリーンへ豪快な10号ソロを放ち、9年連続となる2桁本塁打を達成した。今季は124試合で打率.242、24本塁打、80打点の成績で、9年連続15本塁打以上。球団記録は1959~75年に張本勲氏が記録した17年連続となっている。
○5回のリーグ優勝と2回の日本一に貢献した田中賢介が引退
田中賢は1999年ドラフト2位で加入。2006年に二塁のレギュラーを掴むと、打率.301の好成績で日本一に貢献した。2013年にはメジャー挑戦して2015年に復帰。2016年に2度目の日本一に輝いた。9月27日のオリックス戦で引退試合が行われ、4打数2安打1打点の活躍で満員のファンを沸かせた。
○5位も栗山英樹監督続投、球団最長9年目へ
栗山政権8年目となった今季は65勝72敗5分の5位に終わった。エース上沢が6月に打球直撃で離脱するアクシデントもあった中、新戦術“オープナー”、清宮の4番起用などで打開を図ったが、2度の大型連敗で急失速。それでも過去8年間の実績を評価した球団は続投を要請した。9年目は1976~83年の大沢啓二監督を抜いて球団最長となる。
(Full-Count編集部)