イースタン2冠、人的補償で加入の右腕ら…ロッテの2020年ブレーク期待の若手は?

ロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】
ロッテ・安田尚憲【写真:荒川祐史】

ドラフトでは4球団競合の末、最速163キロ右腕・佐々木朗希を獲得

 2019年は4位で惜しくもCS進出を逃したロッテ。ただ、シーズンを通して見ると、種市や二木、岩下ら若手投手陣がブレークし、今後に向けて光を感じさせる1年でもあった。そして、ファームでも若手野手たちが着実に成長。そこで、ここでは2020年注目のブレークを期待する若手選手を取り上げたい。

○安田尚憲内野手(3年目・20歳)

 履正社高時代には高校通算65本塁打を放った2017年ドラフト1位。プロ2年目の昨季は1軍出場こそなかったが、イースタンで122試合に出場し、打率.258、19本塁打、82打点の成績で本塁打と打点の2冠に輝いた。オフにはプエルトリコのウインターリーグでも15試合で打率.349と活躍し、今季は1軍でのブレークに期待がかかる。

○小野郁投手(6年目・23歳)

 国内FA権を行使して楽天に移籍した鈴木大地内野手の人的補償として加入した。1軍では13試合で防御率6.27と苦しんだが、イースタンでは2年連続で最多セーブ。最速153キロの速球とスライダ―のコンビネーションで三振を奪うスタイルで、ファームでの奪三振率12.55は圧巻。

○藤原恭大外野手(2年目・19歳)

 2018年のドラフト会議で3球団競合の末、交渉権を獲得。昨季は球団では54年ぶりの高卒野手の開幕スタメンを勝ち取ったが、6試合の出場で19打数2安打2打点の成績で登録抹消となった。2軍でも82試合で打率.227、4本塁打、21打点とプロ1年目は苦戦したが、16盗塁と自慢の走力をアピールした。

○茶谷健太内野手(5年目・21歳)

 2015年ドラフト4位でソフトバンクに入団し、2018年オフに戦力外に。ソフトバンクからの育成契約の打診を断ってロッテの育成選手となっていた。昨季はファームで118試合に出場して打率.271をマークし、12月25日に支配下登録を勝ち取った。

○佐々木朗希投手(1年目・18歳)

 4球団競合の末、井口資仁監督が最速163キロ右腕の交渉権を引き当てた。大船渡高時代には夏の岩手大会決勝まで進んだが、故障のリスクを回避するために登板を回避し、甲子園出場を逃した。U-18ワールドカップでも右手中指のマメの影響で1イニングを投げただけと実力はベールに包まれるが、圧倒的なポテンシャルの高さには期待が集まる。

(Full-Count編集部)

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