昨季“スギノール弾”も…日ハム杉谷が念願のレギュラー奪取へ克服すべき課題
昨季は史上19人目の左右両打席本塁打を達成も対左投手には打率.177と低調だった
日本ハムの杉谷拳士内野手が2日、テレビ朝日系「夢対決2020とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の人気コーナー「リアル野球BAN」に出演した。プロ野球選手としての打撃はもちろん、お笑い芸人顔負けのトークで年末年始のお茶の間をわかせた。
杉谷は昨年8月に左背部痛で約2週間の戦線離脱。昨季83試合出場、打率.209、4本塁打、12打点、5盗塁にとどまり、レギュラー奪取にはいたらなかった。“本業”でも輝きを放つために課題となるのは――。ズバリ打撃成績の“ムラ”をなくすことだろう。
昨年5月23日の楽天戦(札幌ドーム)で史上19人目の左右両打席本塁打をマーク。ヒーローインタビューで9度の左右両打席本塁打をマークしたフェルナンド・セギノールにちなみ、「『スギノール』として頑張ります!」と宣言したのが印象的だった。だが、昨季は左打席で打率.236(72打数17安打)を記録したのに対し、対左投手となる右打席では打率.177(62打数11安打)。本塁打は左右共に2本ずつをマークしたが、レギュラー取りを目指すにあたって、この“差”は埋めたいところ。
本拠地では打率.250(68打数17安打)、敵地では打率.167(66打数11安打)とビジターを苦手に。さらに、ナイター打率.231(91打数21安打)だったのに対し、デーゲームでは打率.163(43打数7安打)だった。レギュラーとして出場するには環境に関係なく安定した成績が求められる。
昨季は代打打率.357(28打数10安打)を記録。代打で20打数以上に立った選手の中ではリーグトップの勝負強さだった。さらに捕手、遊撃以外の全ポジションを経験。その万能ぶりは栗山監督にとっては「ベンチに置いておきたい選手」なはずだ。プロ12年目の今季、その殻を破るには……。「野生化計画」と題した豪州自主トレでパワーアップさせた打撃を春季キャンプから見せたいところだ。
(Full-Count編集部)