ヤンキース昨季18勝右腕がDVで開幕から63試合出場停止 球団声明「処分を支持」
米記者によると、ヘルマンは異議申し立ては行わない
MLBは、ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手がドメスティックバイオレンス(DV)規定に違反したとして81試合の出場停止処分を科した。複数の米メディアが伝えている。
米ヤフースポーツは「ニューヨーク・ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンは、MLBのDV規定に違反したことによる81試合の出場停止処分により、2020年シーズン最初の63試合を欠場することになる」と伝えた。処分は、休職リストに入った昨年9月19日にさかのぼって適用されるという。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番記者、リンゼイ・アドラー氏はツイッターで「ドミンゴ・ヘルマンはMLB及びMLB選手会のDV規定による81試合の出場停止処分に対して、異議申し立てを行わない。ヘルマンはこの出場停止に関して、コメントを発表していない」と投稿した。
ヤンキースは声明を発表。「我々はMLBが行う調査のプロセス、及びドミンゴ・ヘルマンに関して科された処分を支持することに関して、忠実な姿勢を変わらず示していきます。どんな形であれ、DVは我々の社会におけるあらゆる面に影響を及ぼす、非常に深刻な問題です。我々はドミンゴが処分を受け入れたことに勇気づけられ、これが彼の振る舞いにポジティブな変化をもたらすための献身を意味することであると、我々は心より願っています」と記した。
ドミニカ共和国出身のヘルマンは27歳。3年目の昨季は主に先発で27試合に登板し、チーム最多の18勝(4敗)を挙げた。2009年以来11年ぶりの世界一を目指すヤンキースは今オフ、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約352億円)でゲリット・コールを獲得。ヘルマンも、田中将大やコールらと強力先発ローテーションを形成すると見られていたが、開幕から63試合の出場停止は大きな痛手となりそうだ。
(Full-Count編集部)