メジャー未経験22歳に総額110億円! Wソックスが“巨額”投資「価値がある」
ロバートは6年総額約54億円でWソックスと契約延長した
ホワイトソックスは2日(日本時間3日)、キューバ出身の若手有望株ルイス・ロバート外野手と6年総額5000万ドル(約54億円)プラス2年の球団オプションで契約延長した。17年にマイナー契約を結んだ際の契約金などを合わせると、まだMLBデビューしていない23歳に総額1億200万ドル(約110億1700万円)の“投資”を行ったという。地元紙「シカゴ・サンタイムス」は「ホワイトソックスは、極めて重要な有望株であるルイス・ロバートと、6年5000万ドルの契約に合意する」とのタイトルで詳報している。
22歳のロバートは16年11月にキューバから米国へ亡命。17年5月にホワイトソックスとマイナー契約を結び、昨季は1A+、2A、3Aでプレー。3Aで47戦16発を記録するなど、マイナー計122試合出場、打率.328、32本塁打、92打点を記録した将来の主軸候補だ。米全国紙「USAトゥデー」の最優秀マイナーリーガーに選出され、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでも全体3位(球団1位)に位置づけている超有望株だ。
ホワイトソックスは昨春、ドミニカ共和国出身で、当時22歳の超有望株だったイーロイ・ヒメネスと6年総額4300万ドル(約46億5000万円)プラス2年の球団オプションで契約。メジャーデビューした昨季は122試合出場、打率.267、31本塁打、79打点と活躍した。記事は「ヒメネスがメジャーデビューする前に、ホワイトソックスはこの貴重な左翼手の有望株と複数年の契約延長に合意した。そして今、彼らは(ヒメネスと)同等の価値がある中堅手の有望株であるルイス・ロバートと同じことをしている」と伝えた。
今回の長期契約だけではない。2017年にホワイトソックスとマイナー契約を結んだ際の契約金は2600万ドル。さらに、記事では「ホワイトソックスはロバートと契約するために、(国際ボーナスプールの上限を超えたため)贅沢税として2600万ドルも支払った」と伝えた。マイナー契約を結んだ際に5200万ドル(約56億円)、そして今回の契約延長で6年総額5000万ドル(約54億円)。ホワイトソックスは、メジャー未経験の選手に計1億200万ドルの投資を行ったことになる。空前の先行投資は大成功を収めるか、注目される。
(Full-Count編集部)