燕高津監督、ドラ1奥川にワクワク 「思っていたよりいい。いいものを見た」
新人6選手が合同自主トレ開始、新指揮官「奥川はいい顔をしている」
ヤクルトに今季入団する新人選手が7日、埼玉・戸田球場で合同自主トレを開始した。視察に訪れた高津臣吾監督はキャッチボールを行うドラフト1位の奥川恭伸投手(星稜高)らに熱視線を送った。
初日のためこの日は軽いメニューだったが、高津監督は早くも期待に胸を膨らませた。「奥川はいい顔をしている。初めて投げているのを近くから見ましたが、腕の振りもスムーズで下半身の使い方もいい。思っていたよりいい」と絶賛。まだ本調子で投げていないことも加味し「余計期待してしまう。いいものを見た」と目を輝かせた。
大卒、高卒の6選手が揃う中でも184センチ、82キロの奥川は一際大きく、「体の大きさもあるし、あれでボリュームがつけば強さが出てくる。球団だけでなく日本を代表する投手に育てなければ」と技術、体と共に大器の片鱗を見たようだ。
球団、日本のエースとして高津監督が思い描くのは「ただ勝つだけじゃない“真のエース”。色んなものがついてくる投手」。その理想像を具現化した投手といえば、やはり「マーくんでしょうね」とヤンキース田中将大投手を挙げた。奥川も以前から田中を目標として掲げており、周囲からの期待も高まっている。
「すごく寒いですが準備として大事な1か月。不安や戸惑いもあるでしょうが、次に繋げるいい練習期間にして欲しい」と6選手にエールを送った高津監督。春季キャンプの振り分けは自主トレの進捗度合いも考慮して決めるといい、既にプロの戦いは始まっているようだ。
(臼井杏奈 / Anna Usui)