石井GM再生工場なるか…涌井&牧田の新加入組、由規ら楽天の20年カムバック候補
由規は昨季、最速150キロで手応え、昨季1軍出場なしの岡島は正捕手を狙う
2019年は、前年最下位から3位に躍進した楽天。オフには大補強を行っており、その中には新天地での再起にかける選手もいる。さらには昨季、復活への手ごたえを掴んだ選手も……。ここでは2020年のカムバックに期待がかかる選手たちを取り上げたい。
○由規投手(30歳)
2007年ドラフト会議で5球団競合の末、仙台育英高からヤクルトに入団。2年目の2009年に先発ローテーションに定着して2010年には12勝を挙げた。しかし、2012年に右肩を故障すると4年間1軍登板がなく育成契約に。2016年には支配下復帰を果たしたが、2018年オフに戦力外となった。昨季は地元の楽天と育成契約し、7月に支配下登録されると9月には481日ぶりに1軍登板。最速150キロをマークし、1回無安打無失点2奪三振と復活への手ごたえを掴んだ。
○涌井秀章投手(33歳)
通算133勝右腕がロッテから金銭トレードで加入。西武時代には最多勝2回、沢村賞1回とエースとして活躍すると、2013年オフに国内FA権を行使してロッテに移籍。2015年には15勝で3度目の最多勝に輝いたが、プロ15年目の昨季は18登板(17先発)で3勝7敗、防御率4.50に終わっていた。
○牧田和久投手(35歳)
“サブマリン”が3年ぶりにNPBに復帰する。西武での7年間は先発、中継ぎ、抑えと様々なポジションで起用され、276登板(110先発)で、53勝49敗25セーブ54ホールド、防御率2.83の成績を残した。2018年にポスティングシステム(入札制度)を利用してパドレスに移籍したが、27登板で防御率5.40と苦戦。昨季はメジャー登板なしに終わった。日本では健在をアピールしたい。
○岡島豪郎捕手(30歳)
2013年に捕手から外野手に転向すると、79試合の出場ながら打率.323とブレークして球団初の日本一に貢献。2014年には142試合で打.283、チームトップの154安打を放った。しかし、2018年には108試合で打率.190と不振に陥り、捕手に復帰した昨季は左肩、右肘の手術の影響でプロ入り後初めて1軍出場がなかった。嶋が移籍した来季は正捕手の座を目指す。
○福井優也投手(31歳)
2010年ドラフト1位で早大から広島に入団。1年目から先発ローテーションとして活躍し、2015年には自己最多の9勝をマークした。しかし、2018年に3先発に終わるとオフに楽天にトレード。新天地では8先発で3勝1敗、防御率5.18の成績だったが、優勝した西武から全白星を挙げた。大学同期の西武・大石は今オフに現役引退したが、まだまだ投げられることを示したい。
(Full-Count編集部)