病気と闘った元巨人左腕が踏み出した新たな一歩 東南アジアで野球振興
愛工大名電→明治大→巨人育成 国指定の難病を乗り越えた経験を生かす
厚生労働省指定の難病「ベーチェット病」と戦いながら、プロ野球選手となった元巨人投手の柴田章吾氏が東南アジアで貧困に悩む地域に於いて継続的に野球教室を開催するプロジェクト団体『東南アジアBASEBALL PROJECT』を立ち上げたことを発表した。『クラウドファンディング』を実施し、国境を越えた活動を広げていく。
柴田氏は愛工大名電で甲子園に出場。明治大から2011年育成ドラフト3位で巨人入り。2014年のシーズン終了後に戦力外通告を受け、現役生活にピリオドを打った。2015年、巨人の球団職員として、ジャイアンツアカデミーのコーチを務めた後は外資系総合コンサルティング会社で勤務していた。
このたび、独立して、このプロジェクトを発足。「野球というスポーツを通じ、子供達に様々な意味を伝えていきたいと考えております」と国境を越えての人の繋がりの大切さ、日本の野球の魅力を伝え、未来を見据える力を持ってほしいという願いを抱き、野球普及活動や指導を行っていく。
また、柴田氏は「野球を続けたら生命に関わる」と周囲に言われながらも、夢を諦めきれず、入退院を繰り返し、甲子園出場、プロ野球の世界にたどり着いた野球人。「立場や環境は違いますが、苦境に立たされながらも進む力はアジア各国の子供達に今、必要な力であることを確信しております」と自身の経験と思いを活動で伝えていく。
野球技術の提供はもちろん、「それ以上に生きる力、生き抜く力を与えることを目的として、将来的に何かを成し遂げられるように、野球以外の様々な行動力や思考力も提供したいです」と意気込む。実施する『クラウドファンディング』の詳細はクラウドファンディングサービス事業者『マクアケ』のプロジェクトページまで。
(Full-Count編集部)