サイン盗み疑惑が続出するメジャーリーグに米メディアが苦言 「歴史は繰り返す」
アストロズに続きレッドソックスもサイン盗み疑惑が発覚
昨年はアストロズのサイン盗み疑惑に揺れたメジャーリーグだが、年が明けると今度はレッドソックスにもサイン盗み疑惑が浮上した。球界に波紋が広がる中、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「実はよくあることなのかもしれない」と苦言を呈している。
当時アストロズに所属していたマイク・ファイアーズ投手(現アスレチックス)らが告発し公になったアストロズのサイン盗み疑惑。すでにMLB機構が調査を行い処分が下される予定で、その後はレッドソックスの“疑惑”にも調査が行われるという。
記事ではワールドシリーズを制覇した2017年のアストロズ、2018年のレッドソックスの試合に登板したカーショー、ダルビッシュが打ち込まれたことに「大失態をおかしたのではなかったのかもしれない」と言及。真実は誰にも分からないとし「我々が目にできるような公になるようなことはほんの一部のこと。あとは我々が想像するしかない」と指摘している。
サイン盗み以外にも過去にはステロイドの使用が問題となり検査が始まったが、現在でも無くなることはなく「ステロイドは使われ続けきたというドキュメントが存在する」と、同じ過ちを繰り返してきたことを伝えている。
「ステロイド時代に起こったことが、サイン盗みでもまた起こっている。歴史は繰り返す。プレーヤーやチームは、その疑惑に基づいて再考される。チャンピオンシップの正当性にも疑問が投げかけられた」
サイン盗みや薬物使用については疑惑を上げればキリがなく、過去にも何度も問題となってきた。今回のサイン盗み疑惑はメジャー史上最大のスキャンダルとも言われている。力と力の真剣勝負に熱狂するファンは心を痛めている。
(Full-Count編集部)