レイズ移籍の筒香、米国でも野球界への提言続ける 「1人の日本人の野球人として」
新たな提言者の出現願う 「プロ野球選手が誰かまた手を挙げて」
レイズに移籍した筒香嘉智外野手が12日、堺市で自身がスーパーバイザーを務めるボーイズリーグ・堺ビッグボーイズの小学、中学部の交流会を行った。約190人の“後輩たち”に向けアドバイスを送り、メジャーに行っても野球界の将来に向け提言していくことを誓った。
筒香は中学生、小学生たちと交流を深め身振り手振りで「練習からフルスイング」「練習から試合を常に意識すること」など熱心にアドバイスを送り続けた。
野球人口の減少が叫ばれているが、堺ビッグボーイズは現在小学、中学生を合わせ約190人の生徒が集まっている。これまで少年野球などの指導方針、高校野球のあるべき姿など批判を恐れず口にしてきた筒香は交流会を終えると自ら「まず僕の方からちょっといいですか?」と切り出し口を開いた。
「正しい教育、正しい指導ができれば子供たちはこれだけ集まってくれる。まだまだ子供に野球をやって欲しい親御さんはいると思う。色々、問題となっていて球数制限のことも議論されているが球数制限をやれば全ていいものではない。球数制限がゴールではない。正しい教育というのを子供たちを守るためにやってほしいと思います」
今春の選抜大会から1人の投手の投球数を1週間で500球以内に制限する球数制限が導入されたが、まだまだ改善する部分があると訴えかけた。今年からメジャーの舞台でプレーすることになるが、自身に次ぐ野球界を変える選手の出現にも期待した。
「1人の日本人の野球人として野球界がもっともっと良くなってほしいという思いでやらさせてもらっている。他のプロ野球選手が誰かまた手を挙げて野球界のためにやってほしい思いが凄くあります」
もちろん、米国に行ってもこれまで通りに活動は続けていくつもりだ。シーズン中などは厳しくなるが、米国の野球指導なども勉強してくるつもりだ。自身はメジャー1年目を迎え大事なシーズンとなるが「最高の準備をして100%の力を出せるようベストを尽くしたい」と意気込みを口にした。