アストロズ、サイン盗み問題でルーノーGMとヒンチ監督解雇 MLBが厳罰発表直後
2020年と21年のドラフト1、2巡目指名権剥奪、罰金は約5.5億円
アストロズのオーナー、ジム・クレイン氏は13日(日本時間14日)、サイン盗み問題に関するMLB機構の処罰発表を受けた記者会見で、ジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督の解雇を発表した。今季スプリングトレーニング開始まで約1か月と迫る中、2010年代に常勝軍団を築いたアストロズが崩れた。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏はこの日、2017年ワールドシリーズ中に起きたアストロズの組織的なサイン盗み疑惑についての調査と処罰を発表。ルーノーGMとヒンチ監督を2020年の1年間、報酬なしの停職処分、アストロズに対しては2020年と21年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億4700万円)を含む厳罰を下した。
これを受けて記者会見を開いたアストロズのオーナー、クレイン氏は、ルーノーGMとヒンチ監督の解雇を発表。新シーズンを迎える直前になって、チームが根幹から大きく揺らいだ。
アストロズは2000年代初期の低迷期を経て、チーム再建に着手。2017年にワールドシリーズ初制覇を果たすと、同年から昨季までア・リーグ西地区3連覇と常勝軍団を築いていた。今回の一件を受け、チームの歴史に泥が塗られた形になってしまった。
MLB機構はレッドソックスが2018年に行ったというサイン盗み疑惑についても調査中で、こちらの行方にも注目が集まる。
(Full-Count編集部)