令和最初の野球殿堂入り発表 田淵幸一氏が選出、プレーヤー表彰は初の「該当者なし」
特別表彰では故前田祐吉氏、故石井連蔵氏が選出
公益財団法人野球殿堂博物館は14日、「令和2年野球殿堂入り通知式」を開催。エキスパート表彰で昨年は次点だった田淵幸一氏が109票(80.7%)を集めて新たに殿堂入り。田淵氏は天性の「アーチスト」として通算474本塁打を放ち、福岡ダイエーホークスの監督も努めた。
特別表彰委員会から故前田祐吉氏、故石井連蔵氏が殿堂入り。前田氏は元慶應義塾大学監督でアジア野球連盟事務局長も務めた。石井氏は元早稲田大学大学監督。殿堂入りはこれで207人となった。
プレーヤー表彰では必要な得票数を満たした候補者がおらず、該当者なしとなった。プレーヤー表彰での殿堂入り該当者なしは、競技者表彰が「プレーヤー表彰」と「エキスパート表彰」の2部門となった2008年以降では初めて。
プレーヤー表彰では、昨年225票で次点だったヤクルトの高津臣吾監督が259票(73.2%)だった。殿堂入りに必要な266票に7票不足していた。DeNAのアレックス・ラミレス監督が233票(65.8%)、野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は72票(20.3%)だった。
エキスパート表彰ではランディ・バース氏が89票(65.9%)で当選必要数に13票足りず。特別表彰では「闘魂こめて」「六甲おろし」などを作曲した故古関裕而氏が候補入りしたが、2票にとどまった。
プレーヤー表彰は引退後5年以上が経過した選手で、その後15年間が選考対象。エキスパート表彰はプロ野球のコーチ、監督で引退後6か月以上経過したか、引退後21年以上経過したプロ野球選手を対象にしている。2007年6月の表彰規定改正により、2部門での選出となっていた。