ロッテが大補強、楽天も積極的 大物加入の鷹とオリ…12球団の補強診断【パ編】
西武は課題の投手陣にノリン、ギャレットを補強、秋山の代役にはスパンジェンバーグ
2020年がスタートし、早くも半月ほどが経過した。選手たちは自主トレを進め、2月1日のキャンプインに向けて体作りに励んでいる。キャンプまで残り半月ほどとなり、各球団の補強、戦力整備もほぼ終了したと言えるだろう。
ここでは各球団が今オフに行った補強を総括。昨季の各球団の戦いぶりと照らし合わせて、オフの補強の的確さを診断してみたい。今回はパ・リーグだ。
【西武】評価:C
リード・ギャレット投手(レンジャーズ3A)
ショーン・ノリン投手(マリナーズ)
コリー・スパンジェンバーグ内野手(ブルワーズ)
松坂大輔投手(中日)
與座海人投手(育成→支配下)
森越祐人内野手(阪神)
2年連続でパ・リーグを制した西武。このオフには秋山のレッズ移籍が決まり、大幅な戦力ダウンが生じることとなった。チームの課題は言うまでもなく投手力。チーム防御率4.35はリーグワーストで、この補強ポイントには中継ぎのギャレット、先発のノリンと2人の助っ人を加えた。とはいえ、やや物足りなさも残るか。秋山の代役としてユーティリティー性のあるスパンジェンバーグに期待。14年ぶり復帰の松坂が再び輝けるかにも注目だ。
【ソフトバンク】評価:B
マット・ムーア投手(タイガース)
ウラディミール・バレンティン外野手(ヤクルト)
昨季は2年連続でリーグ優勝を逃しながら、4年連続で日本一となったソフトバンク。今オフにはヤクルトから自由契約となったバレンティン、メジャー54勝のムーアを補強した。既にチームにはサファテ、モイネロ、バンデンハーク、スチュワートJr.の4人がおり、キューバ政府と交渉中のデスパイネ、グラシアルも残留する見込み。そこに実績十分の2人の加入と、数は少ないながらも、その選手層の厚さからすると十分な補強だと言えるだろう。あとは、この助っ人(バレンティンは日本人扱い)をどう起用するか。工藤監督の手腕が問われるところだろう。