BC栃木加入の成瀬 入団会見一問一答、NPBは「正直厳しい」西岡は「怖い、いや優しい」
NPBに未練なし「こっちでやるぞって気持ち。1年でも長くやらせてもらった」
――NPBに残りたいという葛藤は?
「ないですかね。お話がいただけるならありがたいとは思っていましたけど、一昨年に1回目の戦力外を受けたときにお話をいただいて、それで去年も2年連続でそういうことが起きたらプロはそんなに甘くはないと思っていましたので、前からずっと飯原さんからお話はもらえてましたし、僕の中でもプロ(NPB)よりもこっちでやるぞって気持ちのほうが強かったですね。1年でも長くプロ野球でやらせてもらった。その先はないと思っていたので、区切りはしていました」
――今後のプラン、起用法は?
「まずは体をしっかり仕上げていくのが一番の前提ですし、選手でもありコーチでもありますけど、選手としては(寺内崇幸)監督が言ったところで投げる。どこで投げたいとかは特になくて、投げれるだけで幸せかなと思っています。なので投げれる状態に早く持って行かないといけないと思っています」
――今後のキャリアは? NPBには戻らない?
「正直厳しいと思う。NPBでは厳しいかもしれないが、選手として投げさせもらえるなら投げ続けたい。純粋に、何歳になっても。自分が壊れるまでといっても、あと何年できるかわからないですけど、1年1年が勝負ですし壊れてもいいよくらいじゃないと。その中で40歳になってもチャンスをいただけるのであれば、選手としてやっていきたい。プロに入ったときから40歳までやりたいと思っていたので、どこまで持つかわからないですけど、1年1年が勝負でこの世界では選手として結果が残せないのであればそれはもうダメだと思う。選手としての結果は残しつつも長くやりたいなと思っています」
――2016年に栃木ゴールデンブレーブスが誕生してからいつかやりたい気持ちはあった?
「地元に球団があるのはいいなと思っていた。どのタイミングかはわからないですけど、飯原さんからは『早く貢献しろ』と言われてましたし、連絡もくれてた。自分でも地元で野球ができるって思いながら、でもプロ野球(NPB)で続けたいって思いもありましたし、その中でNPBの話がなくなった時点で僕の中ではここしかないなと」
――先発ローテーションには元中日の若松駿太投手もいる
「若松は僕より全然若いですし、もう1度NPBに行きたいって思いも強いという話もしました。その中で少しでも手助けをしてあげたいですし、そういう場だと思っているので、自分が今までやってきたことを伝えられることは伝えて、違うなと思ったら排除してくれていいと思う。まずは本人次第、やる気があるかないかがスタートだと思うので、少しでも力になれたらなと思います」
――ロッテ時代の同僚の西岡剛内野手は昨季、栃木でプレーした
「シーズン中にちょっとだけお話はしました。まだ(西岡が)どうなるかわからない状況ですが、一緒にプレーできるのは楽しみ。怖い先輩だったので(笑)、いや優しい先輩なので、純粋に一緒にまたプレーできるのは楽しみです。僕の後ろで守ってくれてましたし、それ以上によく喝を入れてもらっていたので、そういうスタープレイヤーがいるのはこの年齢になっても緊張するなと思っています」
――NPB時代の1番いい思い出は?
「2010年に下克上したときですかね。ローテーションでフルで投げ続けたのは自分の中でプラスというか、内容の濃い1年だったと思っています」
(工藤慶大 / Keita Kudo)