大谷翔平が「最大の望み」 大物獲得逃したエ軍投手陣に地元紙切望「エースとして…」
耐久性が売りのバンディとテヘランを補強も、コールのようなエース級は逃した
大谷翔平投手がトミー・ジョン手術の影響から野手に専念した昨季、エンゼルスの先発投手陣は全30球団中29位の防御率5.64に終わった。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は、今季のエンゼルスの先発投手陣の展望を特集している。
記事では「昨年、エンゼルスのローテーションはまたも大打撃を受けた」と紹介。ここ数年は毎年のように故障者が相次いでいるが、「今回は怪我だけでなく、最も良く知られているのは、タイラー・スカッグスが悲劇的に亡くなったことである」と不振の原因を挙げている。チームトップの7勝を挙げていたスカッグスは7月1日に遠征先のアーリントンのホテルで急死。結局、シーズンを通して活躍できた先発投手は1人もいなかった。
今オフには、トレードでディラン・バンディ投手、FAでフリオ・テヘラン投手を獲得。記事によると、バンディとテヘランは過去3シーズンで少なくとも89試合に先発した23投手のうち2人だという。ローテーションに欠けていた耐久性をもたらしてくれそうな投手の補強には成功したが、一方でゲリット・コール投手(アストロズFA→ヤンキース)のようなエース級は逃した。「エンゼルスは自分たちのスターターの中から安定性と改善を見出さなければいけない」と分析している。
エース級の投手獲得がかなわなかった今オフの願いは大谷の復活だという。記事では「ショウヘイ・オオタニがトミー・ジョン手術から、見事な復活を果たし、我々のエースとして活躍してくれることが最大の望みである」と言及。トミー・ジョン手術、左膝手術のリハビリを順調に進めているが、トミー・ジョン手術から復帰1年目の右腕にはイニングや球数が制限される見込みとなっている。
FAにはインパクトのある投手は残っておらず、同紙はトレードでの大物投手の獲得も期待できないと予想している。その中で例外はタイガースのマット・ボイド投手。今季は9勝12敗、防御率4.56だったが、185回1/3で238奪三振を記録した。「安くはないが、チーム再建中のタイガースは低いレベルのプロスペクトとのパッケージでトレードに合意する可能性がある」と見通しを伝えた。その他には昨季12勝8敗、防御率4.34だったダイヤモンドバックスのロビー・レイ投手の名前も挙げている。
大谷の復活次第となってきているエンゼルスの先発投手陣。打線の役者は揃っているだけに、数字を改善できるのか注目が集まる。
(Full-Count編集部)