DeNA退団から1年 社会人野球で日本一のJFE東・須田が感じた復帰前との違い
横浜のファンに愛された須田幸太の現在地、「1年前は予想もしていなかった結果」「アマの方が緊張する」
元DeNA、JFE東日本の須田幸太投手が「Full-Count YouTube」のインタビューに応じ、NPBの世界に別れを告げてからの1年を振り返った。昨年の都市対抗野球では9年ぶりに復帰した古巣を見事、日本一に導いた。個人的には橋戸賞も獲得。社会人の投手部門のベストナインに選ばれた。「プロだけを目指してガムシャラにやっていた」10年前とは違い、右腕には大きな心境の変化があった。
2016年に62登板で23ホールドを挙げるなど、プロで通算16勝をマークした須田はファンに愛される選手だった。一昨年は戦力外通告後、トライアウトを受けたが、NPB球団の復帰はできなかった。社会人野球の舞台に再び、戻り、若手に頂点の景色を見せることに成功した。「まさか、こんな形で終われるなんて、1年前は予想もしていなかった結果。ベストナインは、おまけみたいなものです」とチームを優勝に導くことができたことが何よりもうれしかったという。
プロと復帰してからの社会人のマウンドの違いについては「アマの方が緊張する」と断言。「プロは毎日、試合があるから慣れてくる。出ていく場面、点差、状況、緊張にも慣れてくる。社会人野球は負けたら終わり、その緊張感がずっとマックスの状態。打たれて、負けたら、もう来年まで(試合が)ない。なので、(都市対抗野球)初戦の大阪ガスは、お祭りという気持ちではいけなかった」と必死だった胸の内を明かした。DeNA時代に感じたことない緊張に締め付けられていたことなど、貴重なエピソードを披露していた。