サイン盗みをTシャツにした右腕 ア軍への処分に理解「良い妥協点だと思う」
レッズのバウアーは「ブリーチャー・レポート」の取材に答えている
MLBを揺るがせているサイン盗み問題。アストロズがMLBから“黒認定”され、3人の監督が解任されるなど事態が深刻化している中、レッズのトレバー・バウアー投手が17日(日本時間18日)に米メディア「ブリーチャー・レポート」の取材に応じ、2017年にワールドシリーズを制したアストロズについて「(タイトルは)剥奪されるべきではない」などと答えている。
2017年ワールドシリーズで組織的なサイン盗みをしていたとMLBから“黒認定”されたアストロズに対して、MLBはルーノーGMとヒンチ監督に1年間の報酬なしの停職処分、アストロズには20、21年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億5000万円)を科した。これを受けてアストロズはルーノーGMとヒンチ監督の解雇を発表した。
「アストロズはチャンピオンを剥奪されるべきだと思いますか?」との質問にバウアーはこう答えている。
「いいや、そう思わない。彼らのしたことが結果に影響を与えたと思うかと聞かれたら、たぶんイエスだね。だけど、剥奪されるべきじゃないよ」
さらに「処罰は十分だったと思いますか?」との問いには「フェアだと思う。良い妥協点だと思うよ。とても複雑な問題なんだ」と指摘している。
バウアーは、“サイン盗み”を痛烈に皮肉ったTシャツを作成し、販売を開始。デザインはアストロズの本拠地ヒューストンの地名に絆創膏が貼られている、というもので、アストロズがサイン盗みの方法として、絆創膏に仕込んだ電子機器を振動させて相手のサインを伝えていたとする噂から、それを皮肉るデザインとなっている。
しかし、この取材ではバウアーは冷静に対応。処分はフェアであり、3年前のタイトルは剥奪されるべきではないとしている。
29歳のバウアーは昨季まで5年連続2桁勝利、メジャー通算70勝(60敗)を挙げている右腕。昨季途中にインディアンスからレッズにトレード移籍した。
(Full-Count編集部)